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これからの自分の作り方


この作品について


この作品は声優の悠木碧さんが、今まで生きてきた30年間を「お仕事編」「推しごと編」の大きく2つの章に分けて自らを語ったエッセイになっています。

「お仕事編」では子役時代の経験や声優になるまでの
体験、「推しごと編」では悠木碧の好きなキャラクターに対する愛が爆発した内容になっています。

私が感じたこと

この作品を読んで私が感じたことは、悠木碧さんは好きに忠実に貪欲であるということ。そしてその自分の好きや願望に対して努力や行動を惜しまない人だと感じました。

特にそれを感じたのは悠木碧さんが大学に入学した理由です。

その理由とは「ガンダムOO」という作品で推しである、ロックオン・ストラトスというキャラクターがなぜ死ななければならなかったのか知るために社会学を学ぶためだそうです。

当時、声優としての仕事も増えてきて忙しいであろう時期に大学生と声優といつ2足のわらじを決意した理由が推しの死だということに驚きました。この好きなキャラクターやものに対する熱意は見習いたいと感じました。

引用したい文

この作品で関心した部分は悠木碧の仕事に対する考え方です。

この作品の「お仕事編」にて「「好き」を仕事にすること」という項目があります。

ここでは悠木碧の仕事に対する考えが述べられているのですが、そこの2つの文にとても感動しました。

「好きなことって、お金を稼ぐことよりも貴重で尊いんです。でもね、好きなことを職業にしてしまうと、お金を稼ぐために好きなことをするんです。」

悠木碧「悠木碧のつくりかた」80項 10行より

そしてどんなことを仕事にした方が良いのかということに対して

「恐らく、得意なことを仕事にしたほうがいいんじゃないかと思います。」

悠木碧「悠木碧のつくりかた」83項 4行より

ということを仰っていました。

私はこの言葉を聞いて現在就活中の身で、自分のしたいこと、好きなことに絶賛模索中です。なので、悠木碧さんの好きな物に対する熱意、そして人生の振り方を見習いたいと思いました。

しかし、好きなことに拘らず自分の得意なこと、出来そうなことを考えることも好きなことと同じくらい重要だと感じます。

まとめ

3年生ということで、私以外にもきっと就活に悩んでいる方がいると思います。そんな方に1人の人間サンプルとして悠木碧のエッセイをオススメしたいと思います。ユーモラスな表現が多く、文章も語り口調でとても楽しく読めると思います。


書誌情報

著者:悠木碧
タイトル:悠木碧のつくりかた
ジャンル:エッセイ
出版社:中央公論新社
出版年:2023年 9月25日(初版)

悠木碧さんの情報

青二プロダクション 公式サイト

声優。青二プロダクション所属。2003年に『キノの国』のさくら役で声優デビュー。現在でもさまざまな作品に出演している。第6回声優アワード受賞もしている。近年では声優活動だけでなく、歌手やラジオパーソナリティなどマルチな1面もある。

〈主な出演作品〉
『魔法少女まどかマギカ』 鹿目まどか役
『ソードアート・オンライン』 ユウキ役
『七つの大罪』ディアンヌ役
『薬屋のひとりごと』猫猫役




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