シャニマス体癖論に乗っかってみる6。日記。

 シャニマスの登場人物の体癖を読むという個人的練習の続き。例によって例の如く百発百中には程遠い精度で書くので大目に見てもらえると幸甚。敬称も略す。

 今回はアンティーカを取り上げる。個人的に難読人名が多いランキング上位のグループで、初見で感情移入に失敗したという記憶がある。



最初は月岡恋鐘。

 彼女のストーリーには私的に心を打たれて、初めは名前を覚えないまま進めようと思っていたが順序が逆転して名前を読めるようになろうとした思い出がある。それでも苗字はともかく名前は解読が厳しいと思う。

 彼女は基本的に努力を重ねていたという印象だったが改めてエピソードを見直したところ、どれだけ追い詰められていようとアイドルのオーディションの総当たり然り、忘れ物の多さ然り、悪く表現すれば大雑把加減は天性のものであることがうかがえる。なので体癖は開閉型の鬱散傾向である10種であると推察される。

 また、複合体癖について言えば会話に食についての話題が多く、グループの内外を問わず積極的に他者を労わる性格は左右型鬱散傾向と解釈できる。

 余談として体癖の不思議なところではあるが、大雑把さの制約を乗り越えて料理という細々した過程が要求される分野を、食への欲求のみで開拓できているとする環境要因(説)だけでは説明しづらいように感じる。



続いて三峰結華。

 彼女の体癖は立ち姿から左右型と前後型の鬱帯傾向と読める。

 勉強に励むなどの情報技能を発揮する場面や独特の観念世界嗜好から来ると思われるファッションセンスに前後型の特徴が出る一方で、時折厄介ヲタクの片鱗があり、ある意味での地雷を踏んだシャニPに対して趣味の共有を止めるという選択をしないのは左右型の発露と考えられる。

 彼女の交流手法にある程度の難しさを感じるのは、浅倉透同様に内面で生成された世界を平気で共有できるはずのない他者に向けるという左右型の宿命的構図から来ると思われ、これがあればこそ逆説的に本人を理解するには時間を相当共有しなければならないという精妙な引力があると感じた。


次は幽谷霧子。

 第一印象は苗字が読み難い凄くヤバい人だった。包帯やガーゼに普段から包まれていて正気な訳がないと強烈に思った所為か、今でも無意識に距離を取ろうとしてしまう。

 彼女の体癖は左右型と上下型の鬱帯傾向で、アクションも左右に少し揺れる程度でその他の目立った挙動は見られなかった。

 本筋から逸れるかもしれないが昨今のシャニマス創作関連の流行として学歴マウント霧子概念というものがどうやら存在するらしく、奇しくもそれは肩書きや地位を重視する上下型の特徴をある意味でよく捉えている。

 また、櫻木真乃同様に人間以外にまで向く共感能力の過多がうかがえるようなシーンは多数あり、時にはホラーテイストに至る程の感情センサーを常時張っているようだ。



次が白瀬咲耶。

 第一印象は高身長のイケメン役だった。

 彼女はストーリーから察せられるくらいには少々不恰好な性格形成をしたと思われ、それは本人にとって癒したいトラウマと呼べるかもしれない。邪推ではあるものの、首を過剰に曲げる仕草は何かを求めて彷徨っているという解釈にも繋がると思えた。

 体癖は仕草と発言から見て左右型と捻れ型の鬱帯傾向であり、ここから見れば本来慣れ親しんだコミュニティ内で慰められたり構われたりする事で安心感を得る性格のはずだが、その欲求を限界付近まで溜め込むのは体癖の宿命的要素に輪をかけて家庭環境で芽生えたある種の信念がそうさせるのだという解釈も可能。

 彼女が誰彼構わず褒めるのではなく口説きに入っていたらケアを求めている警告だと思っていいかもしれない。


最後に田中摩美々。

 彼女は口調がゆったりとしていて肩が少し後ろに向いている。この口調に関しての特徴は放クラの杜野凛世とも共通していて前後型の鬱帯傾向のおかげだと思われる。

 発言内容は天邪鬼な事が多く、記憶が正しければシャニPの煽りに対してテンプレートに対抗心を表した事があったはずだ。とすれば複合体癖は捻れ型鬱帯傾向であり、白瀬咲耶と同じく素直になるには幾つかの回り道を必要とする。


 これらを総合してアンティーカを見ると横の繋がりが強固なグループだと言える。しかし肝心のグループの原動力になり得る人物候補者がおらず、情報に関しては足りる事があっても実際に行動の指揮を執る人物はなし崩しに決まっているのかもしれない。
 アンティーカという言葉の意味には「古びた」「古代の」というものがあるらしいが、仮令グループで集まっても歓談して解散を繰り返すのなら停滞を意味し、ある意味で古びて行くと言えるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?