精神科通院ログ。日記。

 精神科医にもスタイルは個々あるにせよ、私の通っている病院の医者は建前と精神論しか話せない。ASD当事者に会って「どうでしたか?最近は」の導入には流石に面食らった。医者の質問はわざとそうなのかは知らないが、自閉症スペクトラム当事者には一定の確率で所謂コミュ障が出てくる。

 健常者障害者を問わず一口にコミュ障と言っても散々国民が窮状を愬えていても馬の耳を借用しているような現プライミニスタ岸田スタイルも有れば、コンプレックスに起因する対人恐怖的型もあるし、他者の感情を汲み取れないけど美形なので看過されてしまっている場合も少なくない。尚且つASD的性質を持つ人間は漠然とした質問の的を嫌い、より明確な答えを出す為質問に質問で返す事になる。

 医者に症状を説くというのも行間に咳払いを挟むようで心地よくないし、かといって伝えたところで医者は医者をしたくて医者になっていない可能性もある。その場合には手抜きインスタント受診も私的には吝かではない。だからやる気が無いなら無いと言ってくれればそれで納得できるが、恐らくこれは他責思考に類するので矜持としては尋ねない方を好んでいる。

 最近は受診そのものは教会で懺悔するのと丁度似ているなとも感じだしている。出入り口で金を捨てて十字架に憩うイエスキリストに初対面でプライベートを赤裸々告白して...と言う事は多分私を診てくれている医者は喋らない方が良い。健常者でも初対面でプライベート全暴露はしないはずだから教会で芋っている方が多分健常者に近付ける。

 でも正常に近付くという事はお花畑の臭いが移りそうなので御免被る。こういった排他嗜好が異常者の証となってまた私は教会から病院へ、病院から教会へ、教会から境外へ、ロールしてしまう事になる。だとしてもこれらはいつか突如終わるという予感めいた予測が拭えないでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?