村上春樹さんの「海辺のカフカ」を読みました。

今回の村上さんの作品は何しろ理解できない部分が多いというか、意味や状況をとらえきれないところが多いというか・・・。

なーーんて、難しい印象があるにはあるんですけど、村上作品のとっかかりになった「1Q84」や「ノルウェイの森」は比較的平易な文章で書かれていて、時系列や登場人物の人間関係はかなりわかりやすかった印象でした。

なので印象に従い、あまり気にせず、読み返しもせず、そのとき頭に浮かんだ感覚を味わいながら、ゆっくりとちびちびと読み進めました。

ちょっと不思議ですが、一気に読み進めるのがもったいない感じ??
と書いてるうちに、なんとなく見当がつきました・・・。

理解できる箇所が少ないけど、その箇所だけでも面白いと思えるので、ゆっくり読む・・・。
とばして読み進めるとその部分も流し読みになってしまうから・・・。

結果、上下巻読み終えるのに3週間・・・(笑)
最近読み終えるまでに本を開いた回数、ダントツに多かったと思います。

まあ、文中にもよく似たことが書いてありましたが、その時感じたことをうまく表現できないのに、無理に言葉にする必要もなく、無理に他者に伝える必要もなく、自分の中でその感覚のまましばしいられれば良いかなぁと思います。

何か大きな収穫があったようでもあり、全くそんなものなかったようでもあり、理解しようとあがいたり焦ったりすることもなく、感覚のままに読み進める・・・あまりこういう読み方したことないなぁ・・・。

元来理解しやすさを求めて、そのために現代文を読み、理解する諸作業が煩雑なファンタジーから離れてたのが最近の自分ですから、スタンスがある意味変えられたのかもしれませんが、面白いと思った箇所を最近すぐ忘れてしまうので、これからこういう読み方が多くなるのかもしれないという予感が・・・。

でも、村上さんの文章は自由奔放だなぁ・・・。
きっと村上さんの頭の中では、登場人物も場面展開も皆つながっているのでしょうから、まるで違う意味合いを成す文章を書いておられるのかもしれませんが、僕の頭ではこうして読むので精一杯。

ほぼ何も頭に残ってない気がするので、何がと言われても説明できないけど、面白かった・・・(^^♪

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