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羽ばたく

私に関心が薄い人にはもっと共感してと言いたい
助言をしたがる人にはうっとおしいと言いたい
ほどほどに私に共感してほしい
と思ってしまう
私は本当に勝手な人間だ
ほどほどなんてそんなに都合の良い人がこの世の中にいるわけがない

もう止めよう他人から好かれようと思うのは
もうそんな必要はないのだ
私を支配してきた毒母は近い将来
天に昇ってゆくだろう
私の憎しみの炎を知らないままに
だからもう私は自由に羽ばたくのだ

あの遠い日 美術館に一緒に行って
慣れた仕草で障害者割引の申請をしてくれましたね
あなたにとっては仕事の延長
あなたにとっては慣れていること
でもでも私は…2人で入場料を払って
鑑賞したかった      

もう遅いと言う人もいるだろう
まだ間にあうと言う人もいるだろう
頭がポンコツになってからもう10年
今だ揺れ動く我の感情
何もかも面倒臭くなる瞬間もある
されど何かを残したいと思う感情も
湧き起こるのだ
転んでもただでは起きないよねと友に言われたことがよぎる日々

君のその優しさをいつまでも大切にしてほしい
転校先で1年だけの担任は私の目を見つつ 桜の下で言った
その言葉は今も宝石💎のごとく我の心にきらめき
何一つ自分に自信がなかった私は

もう歳なんだから無理しなくても良いじゃない
つまらない仕事でも良いじゃない
僕も仕事を減らそうと思っている
あなたが仕事を減らそうとすることと私への助言を同列に語るのはよけいなお世話
それは私にとって共感とは言わない

僕はそんなに冷たい人間じゃないよ
どんな人にも悩みはあるよ
どこの家庭だって色々あるよ
段々その言葉が気になりだした
一般論を私に押し付ける
それは私には響かない 表面だけの薄っぺらい
偽善の言葉はもう要らない

実家に帰らなくなりもう10年
時折聞く毒母の電話越しの声は
少しずつ遠慮がちになり
これが私の復讐なのか?
もう憎む感情も枯渇しつつあり
そんなことに費やす時間はもったいない
私の人生は私だけのものだから
自分をもっと輝かせよう








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