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世界って、社会って

「1mの中には1cmが100個あって。1cmの中には1mmが10個あって。自分がちっぽけな存在に思えても、何かを構成する一つになっているんだよ。」

   先輩が卒業生に送った言葉。すごく印象に残っている。

 教員になって、10年。まさか、パワハラで終わりを迎えるとは思わなかった。

 通院を始めた。その日から「精神障害者」としての先入観を持たれながら関わられる日々。
「病気だから、〇〇な考えをする。」「病気だから過敏になっている。」

 どんな言葉も届かない。ちっぽけな存在だけれども、世界や社会で何かを構成する一つになっていたはずなのに、弾き出された感じ。この苦しさから逃れたい。苦しい。

 世間は「ガチャ」の世界。なんかハズレばっかり引いている気がする。違う言語を使っているかのように分かり合えない人に出会ってしまう。それで終わりならまだいいけれど、「心のメッタ刺し」という致命傷を大概食らう。心の傷が目に見えたら、警察も動くだろうに。

 そして、大概そういう人は、地位がある人。
校長とか医者とか。揺るがない自信があるし、心のメッタ刺しの自覚もない。もちろんそうじゃない人もいる。きっと、想像力が豊かなのだろう。そこがメッタ刺し野郎との大きな違いであるのかもしれない。

 パワハラ校長からアドラーの『嫌われる勇気』を読んでいると話された。開き直ってる場合じゃないよと呆れた。

 きっとアンテナが低い地位の高い人は読まないだろうけれど、『チームが自ずと動き出す内村光良リーダー論』(畑中翔太著、朝日新書)はどんな人にも読んでほしい。幸せな世界、社会づくりのヒントがたくさんあった。

 ちっぽけな存在でいいから、誰もが世界、社会を構成する一部なんだよ。ってなってほしい。それが今の願い。

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