~卒業設計案1~建築的シンギュラリティの展望

こんにちは、今日は私が卒業設計のヒントとしようと考えているシンギュラリティについて書いてみます。

まず、シンギュラリティとは20年後ぐらいの世界に起きる技術特異点というもので、AIが人間の知能を超えていくということです。

このシンギュラリティが起きると人間の仕事の47%がAIに取って代わられると言われています。事務員や飲食店の料理人や給仕人は人に機会が取って代わると言われています。
それに対して高度な接客や医療職、芸術的な仕事は生き残ると言われています。

では、建築についてはどうなるのか。
まずは意匠や内装についてはAIに要望を伝えるとやってくれると思います。その組み合わせ方なども人間よりもはるかに効率よくやってくれると思われます。
構造についても計算をAIがしてくれると思いますが、その計算があっているか計算するために人間の仕事とレベルの高い知見が要求されると思われます。なのでレベルの高い構造設計者は生き残り、それ以外は淘汰またはプログラミング的な分野に流れることが想定されます。
環境や設備に関してはおそらくAIが人間に変わり、人間は研究職として残っていくと思われます。
つまり、意匠については歴史研究家などは残る可能性はありますが、配置などのスタディは消滅する恐れがあります。

では、意匠を学ぶ我々が何をできるのか。我々が大人になった時代にAIによって失業しないと言い切れるのか。ということについて考えます。
AIよりも優れた建築を人間が作ることはできますし、空間という概念や体験という概念はAIでは学びきれない人間特有の感覚であると思います。しかし、良い空間はタイポロジー化できると感じます。そのタイポロジーから類推することで新しいコンテクストに結びつけることはAIにできる可能性があります。
では経験についてはどうでしょうか。人間は経験を通じて習得ができますが、AIは経験することなく習得できます。この経験の手順の違いにこそ人間の設計する意味を見出していけると私は考えています。

具体的に何をするかというと、住宅や学校のここでは何を学ぶ、ここではどんな思い出が生まれるなどの場所性=経験という変化に関する現象について考えそのずれ的なものはどこから生まれるかを出し、混ぜていくということが考えられます。
まだ設計を何するかは決まってはいませんがこのようなことをやろうかなと考えています。

ちなみにこの案はメタバースや材木ネットワークばかり考えている建築を学ぶ人たちへのそこに将来的な希望を見いだせるのかというテーゼも含んでいます。
メタバースの重力のない場所でAI vs 人間 の図式が起きた時に人間が勝てるのか?
材木ネットワークなどを考えた時にAIに一度学習させたら一気にとって代わられないかなどの考えがあります。

私は卒業設計の案をたくさん出すことだけはできる自信があるので、また興味が湧いたりしたものがあったら随時調べて書いてみようかなと思います。
読んでいただきありがとうございました。

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