猫グレコの思うこと

アメリカの冴えない地域に生息中の主婦。必死に主人がゲットした永住権で合法的に滞在中。 …

猫グレコの思うこと

アメリカの冴えない地域に生息中の主婦。必死に主人がゲットした永住権で合法的に滞在中。 英語は出来ず、近所づきあいもなく、人とのかかわりもちょっと苦手。インフレに抵抗しながら地味に楽しく生きています。 朝起きたら自家製ヨーグルトを食べ、ホットサンドを作成したら、、、、さてどうしよう

最近の記事

Cul-de-sac の住人3 イザベルとふくろう

私はイザベル。お散歩大好き。 パパが言うには私はこの体として生まれてきて5か月が経っんだって。 この前の日曜日、パパとお散歩に行ったら知らないおばさんがパパに挨拶してきたの。 パパは私をそのおばさんに紹介して、”イザベル”っていう名前だよって教えてあげたの。そのおばさん、『男の子?女の子?』って聞いてきたんだけど、イザベルっていうお姫様みたいな名前を聞いて男の子って聞いてくるって、どういう神経してるのかしら? びっくりしちゃった。 でね、驚いたついでに言うとね、このおばさん

    • Cul-de-sacの住人 クリスと彼女2

      あれからお隣の気配を以前に増して気にしている。 数日おきにしか確認しなかった郵便受けをやたらと見に行く。クリスの車があるか確認したいからだ。車があれば、口論が聞こえてくる可能性がある。 昨夜も23時ごろ何か聞こえてきた。急いで壁に耳を押し付けてみる。やはり何を言っているかは聞こえない。どう表現したらよいのか、彼女の嘆きなのか訴えなのか、泣き声のような叫びが聞こえ、そのあとクリスのこれまた何とも表現しがたい笑い声がきこえた。そして、それっきり。 ふと、思った。彼女の声からはエ

      • Cul-de-sacの住人 クリスと彼女1

        私はCul-de-sacに住んでいる。行き止まりに住んでいるということだ。 タウンハウスという長屋の作りなので我が家には両隣の生活音がうっすらと聞こえてくる。ドライウォールとコンクリの壁でそれぞれ隔てられているので基本的には気になることはないのだが。 最近、気になる。お隣が気になる。30代と思われるカップルが住んでいるのだが、時折、彼女と思われる女性の声が聞こえてくる。うっすらと。 最初に聞いたのは、『ヘルプ』だった様にも思えた。 その声は長くは続かないし、うっすらしか聞こ

        • 急遽、ロマンス(詐欺)にときめく

          私には長年愛する、ベテラン俳優がいる。 最近は健康も危惧されるお年になった彼、リチャードからインスタにメッセージが届いた。『いつも応援ありがとう』と英語で。私の心臓は止まりかけた。リチャードが私に? 初めて味わうドキドキ。どうしよう。返信していいのかな?思考が止まった。『ハーイ、元気』また来た。 冷静に、冷静に。冷静に。 冷静になるのに2日を要した。 そんなことあるわけがない。ハートマークを押すだけのファンですよ。来世も、来来世もリチャード本人から連絡が来るわけがない。 リ

        Cul-de-sac の住人3 イザベルとふくろう

          昨夜の夢のお話

          今朝も飼い猫が騒ぎ立てながら起こしに来た。アラームが鳴る前なのに。何時だろうと携帯を見ると6時半だった。『あ~、いい夢見てたのに』と口には出さずに起床した。 夢の内容を私は覚えていることができない。主人は起きて数時間はとても正確に生々しく夢の内容を語ってくれるのだが、私の場合は口の中で綿菓子が溶けるように夢の断片が消えていく。残るのは、楽しかった感覚や重苦しい空気だけ。 だから、昨晩の夢、正確には朝方見た夢を書き留めておきたい。 私はどこかの教室にいた。年のころは定かで

          生きていることに対する漠然とした罪悪感

          また波がやってきた。 飲み込まれそうな勢いの大波。乗れない波。 溺れそうになりかけて、じっと体をゆだねる。 自分にはどうすることもできない、自分の能力以上のことを考えて、 少しだけ夢を見て、そして大波に飲まれる。 例えば、 子供がいたら私たち夫婦はどんな感じだったかな? なんて、50になって諦めがついたと思っていたのにふと襲ってくる形のない“後悔”のような感情。 若い世代にどんどん追い抜かれて、見向きもされなくなっていく劣等感。 それから、何ひとつ取り柄がないことに対

          生きていることに対する漠然とした罪悪感

          偉人さん

          今回の旅の目的は何だろう?(2泊3日) 旅行中のお天気は雨、雨、雨 どこに行ったらいいのやら。事前にYouTubeなどでおすすめの訪問場所を検索するもイマイチピンとこない。 シアトルのダウンタウンに行き、地下ツアーに申し込み、チャウダーを食べ、午前中は終了した。 電車で空港に戻りレンタカーを借りる。 さて、どこ行こう? 私一人では思いつかない目的地。 ブルースリーのお墓。 携帯をレンタルしたカローラに繋いでナビをセット。 小雨が降る中、比較的簡単に到着した。 海が見下

          ふたり旅

          人生は思い通りにはならないものだ。 夢に描いた50歳の私は3人の子供を持ち、ただただ地味で平和な家庭を築いている。 そして、私自身が子供のころにほとんど経験できなった楽しくて和気あいあいの家族旅行を50歳の私は楽しんでいるはずだった。 蓋を開けるとどうだ。 夫婦2人だけの旅。 それも航空券だけはとったもののホテルやレンタカーの予約はぎりぎりまで後回し、そう、毎回、見切り発車で旅に出る。 結婚してからつい最近まで私は2人で旅行に行くのが嫌だった。 旅先で美味しいものを食べた

          西暦2000年

          覚えてますか? 思い出すことありますか? あの瞬間のこと。 早いものでもう2023年です。  去年の秋、50歳になりました。 あなたも私より5日早く50歳になりましたよね。 あの頃の私はダメダメで、残念ながら未だにダメダメで、もし、今再会したら、あなたにがっかりされてしまうでしょう。 あの頃、 私は専業主婦になりたいと言い、あなたは女性も働くべきだと言った。 私は一軒家に住みたいと言い、あなたはマンションがいいと言った。 私は大きい犬が飼いたいと言い、あなたは猫を飼いた

          私からあなたへの手紙 2007?

          今日はは2022/09/06 断捨離、断捨離、断捨離。 断捨離をしなければと思いながら何年も経過、部屋も私も疲れ果ててしまった。 本棚の単行本とハードカバー数冊を手に取った。 そして“東京タワー”に挟まった手紙と写真を見つけた。写真に写るあなたと私は今よりもずっと若かった。 その当時、私はあなたと写る写真を大切にしていたし、何度も何度も飽きることなく眺めていた。 そう、その頃流行っていた本、私が読み終えた“東京タワー”をあなたに送ったのだ。同じ作品を読んで、あなたにも

          私からあなたへの手紙 2007?

          恥しかかかず生きている(笑)

          去年50歳になりました。 気分的には35歳。その後の15年は空白。 日々思うこと、出来事を短い文章で残しておきたいと思って。 よし、自ら、恥をかきに行こう。

          恥しかかかず生きている(笑)