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喘息ボーカルの宿命

私はバンドでGt.Voをしている。

同時にボーカルのくせに気管支喘息も患っている。

今年1月に同回生と旅行で泊まった古民家で喘息の発作が起き、それ以来少なくとも2ヶ月に1回は喘息の再発に悩まされている。

気管支喘息とは、季節の変わり目やストレス、アレルギー物質に起因して再発を繰り返すいわば治らない病気であり、再発に怯える毎日を過ごしている。

歌うことが命のボーカルにとって、呼吸を吸い上げたその瞬間咳が止まらないなんてたまったものではない。

肺活量は一気に低下し、咳で喉は腫れ上がり見事なハスキーボイスとなる。

人は一般的に咳を一度すると2kcal消費するとされているが、

喘息が再発すると体重が3.4キロ低下する。

咳のしすぎで腹筋は筋肉痛となり、いいのやら悪いのやら

もちろんライブに重なった時はいくらでもある。

ライブを欠場するなんてしたくなく、

カスカス声で歌う&本番前うまく声が出ずに悔しくて楽屋で大泣きしたこともあった。

他のボーカルが気持ちよさそうにいつもと変わらない声で歌える中、

「なんで私だけが」

と思うばかりで。

自分に負けるなと言われ続けその意味がわからなかった学生の頃の運動部時代の顧問の言ったことが、今更理解できる。

自分に負けそう

自分の病気に負けてしまいそう

毎回喘息が再発するたびに

弱くなった自分に気付かされる。

今この記事を書いているのは、

喘息を持つ他の人を勇気づけるためでもなく、

今そんな心に余裕がない私は

この文章を書くことで自分の沈んでしまうメンタルをどうにか繋げているのだ。

この文章を書いている今も、

オーディション審査がかかった音源を提出するその日に喘息が再発し、

体調の面で延期をしてもらえてものの、

途中で音源を提出することへの不利さ、

バンドメンバーへの申し訳なさに心が押しつぶされそうで

書いている。

情けない、ただごめんという度に〇〇は

悪くないから!と言われる度に、

向けところのない悔しさでいっぱいになる。

どうかこの今の苦しさが

いつか、なんてことなかったと笑える日が来ますように。

読んでくださって感謝です。

#喘息 #ボーカル#持病

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