南北糞便大合戦

 金正恩率いる北朝鮮が、韓国に向けて放った大量の「汚物風船」。北朝鮮の国防当局が国営メディアを通じて発表した談話によれば、これまでに放たれた汚物風船の総数は約3500個、韓国国内に投下された汚物の総量は15トンで、一連の汚物風船攻撃は、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて散布した「体制批判ビラ」に対する報復措置だという。
 汚物風船が韓国国内で最初に確認されたのは5月28日。
 韓国軍の爆発物処理班や対化学兵器部隊などが出動する騒ぎとなったが、フタを開けてみれば、ゴミや堆肥などが詰め込まれた汚物爆弾だったことが判明。しかも、堆肥とみられるブツの一部は「糞便」だったというから、まさに常軌を逸した北の蛮行と言うほかない。
 その後も続いた前代未聞の「臭い攻撃」に対し、韓国大統領府は「北が耐え難い措置に着手する」との方針を確認。2018年から中止されている南北軍事境界線での「大音量プロパガンダ放送」の再開も辞さない構えを示した。
 その後、北朝鮮側は汚物風船攻撃の一時中断を発表したが、返す刀で、
「脱北者団体が体制批判ビラの散布を再開すれば、100倍量の汚物を散布する」と恫喝。
 対する脱北者団体が、次のように宣戦布告する事態となっている。
「底辺の三流の不良も恥ずかしく思うほどの恐喝、脅迫だ。北が謝罪しなければ、われわれは北が行った蛮行の千倍、万倍で報復する!」
 100倍量の汚物となれば、総量にして約1500トン。汚物風船の総数は、約35万個に達することになる。実は今、金正恩は「汚物風船35万個分の汚物を準備中」と伝えられている。
 局面がさらにエスカレートし、韓国の脱北者団体が体制批判ビラに加えて「汚物」を報復散布する事態となれば、ソウルや平壌はそれこそ「糞便まみれの首都」と化してしまうかもしれないのだ。
「目には目を、歯には歯を」ぼ、笑うに笑えない「南北糞便大合戦」の行方が大いに気になるのである。

 上記、『Asagei+plus(石森巌)』より。
 汚物風船3500個。
 どうやって収集したのだろう。もしかして、各家庭が軒先に置かせて、それを回収したのか。またはバキュームカーを大集結させたとか。
 んで、工場のような空間でレシピ通りに、「糞便、堆肥、生ゴミ」それぞれ〇キロずつを容器に詰めて、風船に括り付ける。そんな仕事を誰がこなしたのだろう。
 屹度、食事にすら困っている朝鮮人民軍が駆り出されたのだ。たっぷりの昼食と汚物手当を目当てに応募は殺到。
 ひたすら汚物風船を製造する一日である。材料である糞便、堆肥、生ゴミを現場に供給する係は、ひたすら手押し一輪車(通称:ネコ)で運びつづける。猛烈な悪臭にも慣れたころに、昼食である。当然、においはとれず、飯はマズイ。そんな連中が、食堂に大集合とあれば、地獄である。下水道でランチも同然だ。溝鼠も逃げ出す臭気がムンムンである。

「こんなことに何の意味があるんだ」
「体制批判ビラの返答が、汚物風船とは」
「あぁ脱北してぇ」
 
 口が裂けても文句、不平不満は言えない。黙々と、汚物風船を生産する。そしてまた、100倍返しなので、あと346,500個生産しなくてはいけない。大量の作業員を要する。そのうちミサイルを打つのを止めて、汚物風船に専念する。やがて朝鮮半島は、汚物まみれになっていく。
 糞便による南北統一だ。
 そして、それら汚物を片付けるために、南北など関係なく一緒に汗を流す。ついでに金正恩一族を捕らえて刑務所送り。
 「一つの朝鮮」となる。
 ここに大韓朝鮮国、爆誕。
 まさに糞降って地、固まる、だ。もしかしたら、南北統一にはこれしかないのでは。北朝鮮なんて、ロシアと中国にとってバッファ・ゾーン(緩衝地帯)であるし、おいそれと体制崩壊からの統一なんて、されては困る。
 が、いつまでも南北糞便大合戦がつづいては、風に乗って激臭が両国にまでやってきてしまう。痺れをきらし、統一を許すかもしれない。

「さーて、このトピック、どーでもいいぞ」

 それにしても、日本に向けてはミサイル、韓国に向けては汚物風船。そんなアホな事などせず、飢えている国民を食わせろよと。
 金正恩が向かっているルートは、どう考えても詰んでるというのに。
 何が怖くてミサイル飛ばしているのか。
 怖いなら、韓国、米国、日本でもいいから相談して、まとも国なれるよう、ゆくゆくは南北統一を実現できるように動けばいいのにな。
 と、素人考えで思う。なんなら、中国とロシアも混ざってお互いの妥協点を見つけて、平和的にもっていけばいいのに。それこそ、糞便大合戦なんてやりながら、けん制し合ってないで。
 ま、素人では分からない事情があるのだろう。
 世界情勢なんて、柄にもないことを考えていたら、集中力が切れてきた。テレビでは『ミッション・インポッシブル』が放送している。不可能と思わることも、いつかは屹度、丸く収まる。そう願う。

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