マックスコーヒーがなんとかしてくれる

 前日、前々日のショートショートが不発気味に終わり、気落ちしているところに、何も浮かばない「今日」という日がやってきた。
 そんな今日は耳鼻咽喉科に行き、

・マクロライド系の抗生物質で感染症を治療する『クラリスロマイシン』
・痰を出しやすくする『カルボシステイン』
・アレルギー性鼻炎によるくしゃみ、鼻水、鼻づまりを改善する点鼻薬『モメタゾン点鼻液』
・気管支喘息、アレルギー性鼻炎、じんましん、かゆみを改善する『エペナスチン塩酸塩錠』
・アレルギー性鼻炎や気管支喘息の症状を改善する『モンテルカスト錠』

 を処方され、夕食は蒙古タンメン中本で『#北極モリモリ』を頂いて帰ってきた。風呂に入り色々と考えを巡らせてみたが、頭が真っ白のままで、とうとう「書けないことを書く」という禁忌に手をだしてしまった。
 まぁ良い。「マックスコーヒー」がなんとかしてくれる。スニッカーズの親戚のような飲み物である。加糖練乳によって、その甘さは尋常ではなく、毎日飲んでいたら糖尿病一直線である。
 あまりにもネタに困り過ぎて、ついにコーヒー飲料を頼りだす始末。脳に糖をぶちこめば、なんとかなるのでは? 根拠はない。何、民間療法の一種である。かの文豪たちも甘いモノ好きで有名である。
 夏目漱石は芋坂「羽二重団子」、芥川龍之介は「船橋屋」のくず餅、永井荷風は向島「言問団子」、池波正太郎は「愛玉子(オーギョーチイ)」、江戸川乱歩は池袋三原堂の「じょうよ饅頭」と挙げればキリがない。
 そんな私は「マックスコーヒー」である。後味も甘ったるいやつ。
 さてと、何か書くべきことがあるだろうか。
「そうだ、アレにしよう」
 これは、わざわざトピックとして取り上げるほどでないと判断して、心の押し入れに隠していたやつです。
「体に異変があったら、市販薬なんて買わず、病院へ行け」
 当然といえば当然である。体に何か症状が出て、それを素人判断で原因をキメて、それらしい市販薬を買う。それならば、病院に行って、医師に診察してもらったほうが確実である。その上、薬は三割負担なので安く済む(保険料は払っているが)し治るのも早い。
 餅は餅屋、病気は病院である。ちなみに今日、私が処方された薬は5種三週間分で2千円未満である。医師の診察代もいれて3千円もしなかった(初診料がないため)。市販薬で5種類で3週間分も買ったら、1万円を超えてもおかしくない。効果という意味でもコスパが悪すぎる。
 閑話休題。
 本稿の趣旨ってなんだっけ。
「マックスコーヒーで書けるようになるのか」
 結論としては、「どうにもならない」である。あまりも苦し紛れで、発想力もあったものではない。加糖練乳、コーヒー、香料、カラメル色素、乳化剤、カゼインNa、安定剤(カラギナン)の力をもってしても「頭が真っ白」は解消しない。頭のなかのモヤモヤが熱を帯びて、自己嫌悪の蟻地獄にハマり込むだけであった。
「そんなに、甘く、なかった。マックスコーヒーなのに」
 はい。何にも、ちっとも巧くありませんよ。何が「私の幸せ時間」や、いや、目に映ったものを書けばよいというわけでなし。「松本」の「遺書」を流し読みしたところで何もおきない。
 いつまでこんな駄文をつづけるというのか。ゾンビの脱糞に等しいこの状態は地獄であり、クズに堕ちる快感に浸ってすらいる。
「だが、終わらせなくてはいけない」
 世界まで終わらせそうな勢いで、自分への呪詛でいっぱいだが、どうしたものか。
「よし! マックスコーヒーを飲み干してみよう! それ!」
「うん! 甘い! それ!(ゴミ箱に放り投げる。外す)」
 風呂場の排水口に流れる毛髪の気分になりました。辛いです。責任とってほしいです。
(YouTube。掟ポルシェと俺とお前と大五郎<ライブ>、視聴中)

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