明良(あきら)

夢に見た我が家は、天と地がさかさま

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夢に見た我が家は、天と地がさかさま

最近の記事

久々の「あつ森」で大騒ぎした話

私には、少ないながらも、長くお付き合いのある友人がいる。 それぞれ、住んでいる場所も年齢も性別も性格もバラバラだが、私のような飽き性で、腐ったオタクと仲良くしてくれるのだから、本当にありがたい存在だ。心から尊敬している方々ばかりだ。 そんな長年の友のひとり、Aさんが最近、Xであつ森について呟いていた。私はすっかりご無沙汰になっていて、自分の島がずっと気になっていたが、なかなかゲームを立ち上げられなかった。億劫になっていた。プレイ総時間約600時間、自分がやりたいことを見失っ

    • メギドと私と、時々VTuberさん

      2022年12月7日。 私は約2年…いや1年半ぶりくらいだろうか、かなり緊張しながら、スマホ画面の、久しく触っていなかった「メギド72」アイコンをクリックした。 ツイッターなど周年のお祝いで盛り上がるなか、せっかくだから、この勢いに私も乗ってみたくなったのだ。一緒に楽しみたかったからだ。ひどく単純で、安易な理由。けれどそれは私にとって、放置に等しかったメギド72に復帰する、十分な理由でもあった。 他者からみれば、たかがソシャゲ、それもしばらくログインしてなかっただけの遊びを

      • GWとBLゲームと私

        私は長年の腐女子だ。 というより、「女子」というにはいささか気恥ずかしく、おこがましく感じる年齢のため、「貴腐人」の方がより正しい。10代なかばでオタク文化を知り、私の居場所はここだとハマりにハマって、やりたいことは一通りチャレンジした。 同人誌を作ってのサークル活動、レイヤー、中堅サークルさまの東京方面売り子、オフ会参加、個人サイトの制作と運営、プチオンリーの軽いお手伝い、等々。商業BL漫画や小説・ゲームを買い漁り、池袋に足繁く通い、あるいは少年漫画と乙女ゲームに夢中になり

        • 大人の、大人による、大人のための「読書感想文アンソロジー」

          このnoteを書き始めるきっかけにもなった、様々な試みで楽しませて頂いている、比呂ころくさんが、最近、素敵なアンソロジーを発行した。「令和4年度 読書感想文アンソロジー」である。とても魅力的な企画で、私も執筆者として参加したかったが、変な照れがあり、心残りはあれど、純粋な読者として拝読できたので、それはそれで良かったのかもしれないと思っている。本当に待ち遠しかった一冊だ。 読書感想文と聞くと、学生時代の課題のイメージだが、それを社会人を中心に作品を募る、という発想がまず素晴

        久々の「あつ森」で大騒ぎした話

          私が毎日の飲酒をやめた訳

          私はお酒が好きだ。今では色々あって、滅多に飲まないが、気分のいい日、ちょこっとだけ飲む時がある。 出身が新潟だから、ということはあまり関係ないと思うが、今では考えられないことに、私は子供の頃、まれに父親の晩酌のお供をしていたらしい。2歳か3歳ですでに、母の話では、父がビールを飲ませることがあり、危惧した祖母が、ビールの代わりにと麦茶を渡したら、私はぐいっと飲み干し、「おちゃでしたー」と呑気に言ったらしい。つまり、私自身、いつからアルコールの味を知っていたのか分からないのだ。

          私が毎日の飲酒をやめた訳

          拝啓、大空ひばり様

          私の初恋は、小児科の待合室に落ちていた。 小学生だった。授業中にいきなり倒れ、5分ほど意識不明となり、学校から連絡があったのだろう、母が地元の総合病院に私を連れ、最終的に脳神経外科で治療を受けることになった日だ。レントゲンを撮ったり脳波を測ったりと、時間のかかる検査をしている合間、待合に背の低い、小さな書棚があり、何気なくそこから一冊、手にした本。江口寿史先生の「ストップ!!ひばりくん!」。私はそのヒロイン的存在、ひばりくんに恋をした。 ひばりくんは、男の子だ。いや、今風に

          拝啓、大空ひばり様

          漫画家になりたかった子供は夢ばかりみる②

          最近、絵を描きたくなっている。 もう20年以上、なにもしてなかったくせに、近ごろのお絵描きソフトは高性能のようだから、私もイラストが描けるんじゃないかと、妙な勘違いをしているのだ。 無茶である。無謀である。夏に買ったばかりのパソコンは、動画を見たり、ちょっとしたゲームをするには問題ないが、画像を扱うにはスペックが低い。そもそも私は、途中で放り投げたこともあり、人物すらまともに描けない。というか、人物が昔から苦手なのだ。点描やら網掛けやらの方が、まだましなくらいだ。 私は子供

          漫画家になりたかった子供は夢ばかりみる②

          『ヒラサワ』

          本日11月4日は、『推しの日』らしい。 なるほど、では推しを語るに相応しいだろうと、誰について、なんのキャラについて、想いを書き連ねようか、少し迷った。なにせオタク歴が長い。初めて原稿用紙に漫画のようなモノを描いた秋田書店の某兄弟、当時人気だったジャンプ作品キャラ、いまだにパソコンが変わる度に名前をお借りしている日向さん、等々、現在から過去に遡ればいくらでも『推し』が脳内に住んでいると気づく。 昔、友達が「自分の愛が強すぎるから、一点に集中すると恐ろしいことになるので、愛を何

          『ヒラサワ』

          いつだって青春

          大きく「心」と書かれた色紙は、私の母方の、亡き祖母の作品だ。たしか母から受け取り、私の手元に来た。 祖母は書道8段だった。どこに所属していたかは知らないのだが、私が小学生くらいにはもう、年賀状が達筆すぎて読めず、その時に段位を聞いた覚えがある。 祖母は、母が言うには若い頃は「お嬢さま」だったそうで、明治生まれだが、女学校に通っていたとのこと。祖父もそこそこの家柄だったようだが、詳しくは分からない。なぜなら、祖父は戦中にまだ4歳だった母を含む6人の子供と、妻を残して亡くなった

          いつだって青春

          依存するもの、されるもの

          私は『共依存』のカップリングが好きだ。大好物だ。 特に、一見すると依存してる側が、実は依存されている側の唯一無二の支えになっていて、より危険かつ切実な想いを相手に抱えていると、興奮して、それらしきシーンを何度も読み返してしまう。ささいなことでいいのだ。返事がなかなか返ってこないスマホをじっとみつめているとか。相手が眠ってから、そっと布団をかけ直してあげるとか。色恋のシーンでなくてもいい。むしろ、それがいい。なにか少しでも、相手に対し精神的に寄りかかっている場面があると、顔がに

          依存するもの、されるもの

          私をコミケに連れてって②

          10代の頃、憧れだったコミケに、就職してからは気兼ねなく行けるようになり、私はとても幸せだった。仕事がしんどくても、安月給で日々が質素でも、年に2回はボーナスを頂けたので、コミケ用のお小遣いを分けて取っておき、少しお洒落して、会場に行く日が楽しみで仕方なかった。 ここずっと同人イベントにも参加していないので、現状どうなのか分からないが、当時は、最も規模の大きいコミケが年2回とは別に、他社開催の、春の春コミ・ゴールデンウィーク時期のスパコミ・秋のスパークなど、盛大なイベントも

          私をコミケに連れてって②

          私をコミケに連れてって

          まだ「腐女子」「BL」という言葉がなかった頃、私はオタクの世界を知った。16歳になったばかりだった。きっかけは、友人が持ってきた、とある作品の同人アンソロジーで、商業誌と同じような扱いで店舗にて売っていたものだ。 「明良には、まだ早いかなぁ」 なんて茶化されながら、友人が見守る中で読んだそれは、確かに衝撃的で刺激的だった。別に激しい絡みが掲載されていた訳では無い。せいぜい男の子同士のキスシーンだったり、恋愛模様だったり、少女漫画とさして変わらない内容であったのだが、私には驚

          私をコミケに連れてって

          今まであった、不思議な出来事②

          【注意】 この記事は、平成に起こった、某地下鉄での無差別テロ事件について触れています。 名称などあえて書きませんが、事件によりなんらかの心身の不調があり、今もつらい方には、もしかしたら当時を思い出してしまうかもしれず、おすすめできないかもしれません。ご留意ください。 この話は、親も友人にも話をしたことがある。 とある有名な事件があった日の出来事だが、はっきりとは書かない。おそらく、読んで頂ければその1日で何があったのか分かると思う。 まだ新人として働き始めた頃だった。 住

          今まであった、不思議な出来事②

          今までにあった、不思議な出来事

          私の両親は、あまり奇跡だの運だの信仰だのに興味がない。流行りの占い師さんなどがテレビに登場すれば、「あの人に占って欲しいわあ」などと気になる様子をみせるが、だからといってその手のものを信じているかといえば、甚だあやしい。昔から、「やってみてどうなるかなんて、やらなきゃ分からない」と、現実的な発想をする親だからだ。 そんな両親、特に母親は、幼少期から私の小さな運の良さに、「あんたは強運や、きっとご先祖さまが守ってくれてはるんやろなあ」と言う。そして実際、私は妙に運がいい。そし

          今までにあった、不思議な出来事

          天然石と私

          私は石が好きだ。 写真のブレスレットは、とあるお店で自分好みの石を選び、どんどん並べ、時にリメイクと称して石を一部差し替え作った、自分だけのブレスレットだ。石それぞれの相性だの、宿る力だの、まったく関係ない。考えてもいない。好きだから数珠繋ぎにしてみた、それだけだ。 私が天然石に興味を持ったきっかけは、新宿の紀伊國屋書店の一角で、色々と売られていたのを見たからである。当時は、寮生活で食費を切り詰めながらの生活だったため、まるで魔法使いが手元に置いていそうな大きな水晶玉などを

          天然石と私

          同性と1週間お付き合いしたこと

          皆さんは、自分の性愛について、考え込んだり、迷ったりしたことはあるだろうか。 おそらくだが、年頃になれば異性愛に目覚め、「この人いいな」とか「素敵だな」といった恋心を自覚し、両思いになったり、あるいは振られたりするのではないだろうか。それはきっと自然で、自由なのだろう。 だが私の場合、少し違った。なにかがおかしかった。 学生時代、ほんのり好きなのかな、と思う男の子はいた。当時はそれが恋だと思っていた。しかし私は、その好きかもしれない男の子が、他の男の子と、密着し、いちゃいち

          同性と1週間お付き合いしたこと