うすーい紗のかかった向こう側、まっくろな顔をしたタンクトップの男の子から「まだ寝てるのかぁ。」と、声を掛けられ セミの声と爽やかだけど、少ししめった潮の風を感じながら むっくり蚊帳の中で目を覚ました私は小学4年、妹は3年生。男の子たちは遠縁にあたる5年生と3年生の兄弟。 その夏、どんないきさつで泊まりに来たのか覚えてないけれど、この夏のひとときは忘れられないキラキラした大切な思い出だ。 初めて訪れた母の兄である叔父の奥さんの、そのまた叔母さんの家の漁師さんの大きな家だった
同窓会、不倫、からのお金。と、真梨幸子さんにしては今回は軽めなのかな と読み始めたけど、なんのなんの アップスピードでどんどん殺されていく。切り刻まれる。 宗教問題も、ひかえめな感じで登場の夫までも絡んでいて。途中からだいたいの予想はつきだしてはいたけれど、引き込まれて一気読み。 弱っている時の心の隙間にするっと入り込まれる怖さ。いや、これも仕組まれていたのか。 伏線回収もきちんとあって、恐ろしくも気持ちよく読み終えました。
「チェっ。」と思わずつぶやいた私にMAGO から「おばあちゃんが、チェっなんて言ってはダメだよ~」と言われてしまい「ゴメンゴメン、ああ恥ずかしい、ほんとだね」と言っておいたけれど、おばあさんはダメで、若ければいいのか?とは言わずにおいた。
空は横に長かった。 甘く薄荷のような すこおしピリッとした色。 夏のはじまりの入道雲と 風に流れる 綿あめのような うす白い雲が リズミカルに並んでいる。 音がする、音が奏でる。 あたたかい音だ、甘い音だ。 心穏やかに、心躍る。 心悲しくて、心切なくて。 流れる流れる、どんどん どんどん 空が縦になっていく、空は丸くなる。 目を閉じる、心が感じる、耳をすます。 空と風と音 どんどん消えていく。 どんどん、どんどん、どんどん。 空も薄紫になってきた。 ✴︎詩
64才女性。ガーデンデザイナー 日々の事、思い出、読んだ本の事、映画の事など 人生の後半の後半にさしかかり、 覚書であり回顧でありのエッセイ的、詩的 なんでもありの自己満足(いいのかな?) 投稿です。