クオンタイズ

※クオンタイズ～作曲アプリで音符やリズムを正確に整えるための機能。音符やリズムを一定の間隔で整数倍に調整し、演奏や制作の精度を向上させることができます。例えば、ミュージシャンが演奏のタイミングを微調整したり、音符をグリッドに合わせたりする際に役立ちます。

※プランク時間～物理学で使われる極小の時間単位です。約5.39 × 10^-44秒と非常に短い時間を表します。この時間スケールは通常、量子力学と一般相対性理論を結びつける試みや、宇宙の微細な構造を理解する際に考慮されます。一般的な日常の時間とは比べて、極端に短い時間の単位です。

男はいい加減な作曲家で、適当にキーボードをたたき、それにクオンタイズを施し、音譜を整理するだけの作曲法を好んで用いていた。ある日、彼は多くの音の羅列を全音符で一つにまとめてみた。それは大して面白くない和音だったが、その音を短くするために、64音符にまとめてみた。その瞬間、何やら瞬間爆発の様な音が鳴り響いた。彼はプログラムのスキルに自信を持っていたため、コンピューターに適当な音の羅列を生成させ、音が増えるにつれて音符を細かくするというフィードバックループを作成した。そして、そのまま放置して何日かが経過した。
数日後、コンピューターは突如として停止した。男は何兆もの音が何億もの音符まで短縮され、何とも言えない瞬間音が生み出されたのではないかと期待して、再生ボタンを押してみた。しかし、何も起こらなかった。何も聞こえない。男はがっかりし、ふてくされて寝入ってしまった。
夢の中で、声が彼に語りかけた。「君はとんでもないことをしてくれたね。君の音楽はプランク時間を超えてビッグバンを瞬時に引き起こしてしまったのだよ。時間が瞬く間に過ぎ去り、細胞も素粒子も崩壊する時間もなかったのだ。しかし、何も変わらなかったと思ったのは大きな誤りだ。君は別の次元の宇宙を生み出してしまった。別の空間で、君の作った音のエネルギーがビッグバンとなり、宇宙そのものを創り出してしまったのだよ。」
続くかも、、、