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ホームズくんと話す!不動産会社の視点から見た「おとり物件」とは!?

前回の記事はコチラ‼


はじめに

ホームズくん:
むむむむ…へぇ~…ふむふむ…
 
情報審査:
あらホームズくん! 真剣な顔で、何を読んでいるんですか?

ホームズくん:
あっ!情報審査の人!
ちょうどおうち探しのシーズンだから、このニュースを読んで勉強してるんだっ!

 情報審査:
あ、 主に不動産広告を行う仲介会社の方に対して行った「おとり物件に関するアンケート」についての記事ですね!このアンケート結果、確かに面白い結果になりましたね!
 
ホームズくん:
今日はこれをnoteでみんなに教えてあげたいって思うんだけど…。
 
情報審査:
いいですね!ではニュースを読んでいない皆さんも分かりやすいように内容を紹介していきましょう!
 
ホームズくん:
わ~いっ!

■まずは「おとり物件」とは何かを復習!


情報審査:
ではまず、ホームズくん。今回初めてnoteを読む方もいらっしゃると思うので、おとり物件の定義を復習しますね。
 

 ホームズくん:
うんうん!たとえばもう他の人が契約しちゃったお部屋だったり、申し込むことができないお部屋が広告されてしまってることだよね!
 
情報審査:
そうです!そしてこれまで情報審査公式noteでは、おとり物件発生の主な要因は、不動産仲介会社による「広告の削除漏れ」と伝えてきました!

 ホームズくん:
そうだったねっ!
お部屋が決まったことを管理会社さんから聞いたらすぐ広告を消さないといけないけど、どうしても消すまでに時間がかかっちゃうんだっけ!
 
情報審査:
その通りです!そのためにLIFULL HOME’Sは管理会社と物件情報を連携したり、おとり物件検知システムを活用して、リアルタイムに近い頻度で契約済みの物件を削除する取り組みをしていることを紹介してきました!

▼情報審査の取り組みはコチラ‼】▼

 今回は視点を変えて、不動産会社に実際に勤めていらっしゃる不動産仲介業務を担当している379名の方々を対象に「おとり物件」についてどのように考えているのか、アンケートをしてきましたよ!
 
ホームズくん:
広告を掲載している不動産会社さんの生の意見ってことだねっ!ボクもこれは気になってたよ~っ!
 

■不動産仲介会社の「おとり物件」の認識とは!?

情報審査:
まず、おとり物件が発生しやすいと感じるシーズンについて訊いてみました!その結果がコチラです!

 ホームズくん:
2月~3月が「おとり物件」が載りやすいと思ってる人が多いんだねっ!
 
情報審査:
入学や就職など、4月からの新生活が控えたこの時期は、引越しされる方々も多く不動産業界最大の繁忙期と言えます。
多数の物件が契約される一方で、不動産会社は事務作業や内見の案内で忙しい状態です。
 
これは、私達がこれまで話してきた内容とも一致する内容です。

 ホームズくん:
そんなに忙しいと「広告の削除漏れ」も起こりやすくなる、ってことだねっ。
不動産会社さんは「おとり物件」についてどんな風に感じてるのかなっ?
 
情報審査:
「おとり物件が、不動産業界の課題となっていることを認識していますか?」という質問には、なんと約9割の方々が「認識している」と回答しました!
そのうち「自社でも課題として捉えている」と回答した方は60%を超えています。

 ホームズくん:
不動産会社さんもおとり物件を「何とかしたい!」「何とかして欲しい!」って思ってるってことだねっ!

■不動産仲介会社の「おとり物件」対策の実施状況とは!?


 
情報審査:
はい、次はコチラも見てみましょう!
「おとり物件をサイトに掲載してしまわないように何か対策をしているか?」という質問の回答結果です

ホームズくん:
すご~いっ!
「おとり物件に対して何らかの対策をしている」って答えている人が85%もいるねっ!
不動産会社さんも一生懸命「おとり物件」を無くす為に気をつけてるんだねっ!

 情報審査:
はい…でもホームズくん、よく見てください。
多くの不動産会社が対策を講じていると回答する一方で、「対策はしているが不十分である」「対策をしていない」と回答した方も3割以上いるという事も分かりました。

ホームズくん:
ん~と・・・これはどういうこと?
 
情報審査:
「おとり物件」を課題と認識していても、それを無くす為の対策についてはまだ改善の必要性を感じている方が多いということです。
 
ホームズくん:
なるほどぉ・・・

情報審査:
こちらを見てください!

ホームズくん:
うーんと「募集が終了した物件について、募集終了からどのくらいの期間で広告掲載を取り下げていますか?」・・・。募集が終わったおうちの広告を消すまでの期間を聞いたのかなっ
 
情報審査:
はい。その中で、1日以内に広告を削除しているのが、41.4%。
つまり裏を返せば・・・
 
ホームズくん:
!!
募集が終わった広告の半分以上は「最低でも数日は載り続けるかもしれない」ってことっ!?

情報審査:
はい。
数日以内に広告を削除できていても、たまたまその期間に広告を目にした消費者の皆さんは「募集が終了した物件に遭遇=悪質なおとり物件に遭遇した、と感じる可能性はあります。
 
不動産会社も「おとり物件」を課題と捉えて対策に取り組んでいますが、実際の対策の状況については、消費者が本当に求める不動産広告の姿と比べまだギャップがありそうです。
 
ホームズくん:
むむむ・・・リアルタイムで募集が終わった広告を削除するのって難しいんだね・・・っ

 ■「おとり物件」が掲載されてしまう主な要因と不動産仲介会社の実情とは⁉

情報審査:
これに対して、現状の広告掲載の取り下げ期間についてどのように感じるか?という質問については、「可能ならもっと早く取り下げたい」が約4割という結果になりました。

ホームズくん:
う~ん…「早く広告を取り下げたいけど出来ていない」って不動産会社さんが多いんだね。
おとり物件をすぐに消すことできない理由はなんなのかな?
 
情報審査:
「広告の素早い取り下げを阻害している要因」を最後に聞いてみましたよ。

ホームズくん:
人手不足が一番多いんだね。二番目に多いのはうっかりミスかぁ~っ
 
お店に人が少ない状況で、お客さんの相談に乗ったり、色んなお仕事をしたりしながら広告のチェックもしないといけないから、うっかりミスも多くなっちゃうのかなぁ

 情報審査:
人的な作業を簡略化できる広告入稿システムなどの導入や、効率的な広告チェック方法のルール化が進んでいないことを要因として挙げた方もいらっしゃいますね。
 
すべてのアナログ業務が悪いというわけではないと思いますが、無駄が多いものや手間がかかるもの、本来改善できるのにしていないものを洗い出して対処できたらいいですよね!
 
ホームズくん:
どこの不動産会社さんも人手が多くて、いろんな仕事を自動でできるような仕組みがあればいいけど、
なかなか難しいってことだねっ
 
不動産会社さんがこんなに大変な思いをしているの、ボク知らなかったなっ
 
情報審査:
別途実施した消費者に対するアンケートで、「不動産ポータルサイトに載っている賃貸物件のうち、借りる人が決まった物件は、一般的に不動産会社が手動でサイトから削除していることを知っていましたか。」と質問したところ、明確に「知っていた」と回答したのは1割でした。

 消費者の皆さんの多くは、不動産会社が手動で広告を削除していることを知らないという傾向からも、「おとり物件=悪意のあるもの」と捉えられてしまうもしれませんね。
不動産業界全体のイメージ改善のためにも、システム導入や効率化は急務ですね。
 
なので、私達も不動産ポータルサイトの立場から、色んな仕組みを作って、「おとり物件」撲滅を目指しているんです。
 
ホームズくん:
情報審査の人たちのやってることは、不動産会社さんの負担を少なくすることにもつながるんだねっ

■終わりに~メディア向けの勉強会も実施!~

 ホームズくん:
今日はとっても大事なお話を聞けたなぁ~っ
「おとり物件」の問題や、不動産会社さんの大変さや情報審査の人たちの頑張りが、もっと色んな人に伝わるといいのになぁ
 
情報審査:
実は今日2月15日に、メディア向けの勉強会を開催したんです。
色んなメディアの方々がご参加されて、今日お話しした内容をお伝えしましたよ!

 ホームズくん:
わぁ!
 
情報審査:
これを機に色んな人が、不動産業界の課題を正しく認識して、発信してくれることを願っています!
 
ホームズくん:
「おとり物件」を無くす為には、みんなが正しい知識を持つことが大切だもんねっ!
 
情報審査:
その通りです!
 
ホームズくん:
僕もお部屋探しをしているみんなの役に立てるように、これからも色んなお話を聞きたいなっ!
今日は本当にありがとぉ~っ!

次回もお楽しみに!!

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