【映像シナリオ・1シークエンス】光と闇
明朝新聞社記者の野上純(27)は、整理部に3年所属した後、念願の編集局に移り、京都総局にて記者となり、2年目を迎えようとしている。
東京生まれのアメリカ育ち。不公平なことは我慢ならず、正義感の強い性格は古風な記者像そのものといえる。だが、難関新聞社の就職試験を突破したものの、中に入ると、自分と同じような熱き血潮をたぎらせる記者には巡り合えず、発表ジャーナリズムに甘んじる現実に悶々とした日を送っていた。一見優等生な風貌ながら、気の合わない相手には、いらないひと言をつい発してしま