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キャンプを通して感じた「今ここ」を満たす大切さ

7家族でキャンプに行ってきた。
大人14人、子ども13人の大所帯だ。

場所は大分県の家族旅行村「安心院」。葡萄とワインが有名で自然が豊かな地域。

このキャンプは、去年の夏から「リバーサップ」という共通の趣味を通して仲良くなった家族が主催している。主催者のMさんは、三人兄弟のお父さん。

Mさんはこの春、このグループに「野遊びクラブ」と名前をつけて、色んな家族が親子でアウトドアに親しむ機会を提供したいと活動を展開している。

一回目は山登りでした!

この「野遊びクラブ」の第二回目が、今回のキャンプだった。初めましての家族もいるし、何度か顔を見たことがある家族もいる。キャンプが今回初めての人もいるし、車中泊で色んな場所をまわるベテランもいる。

私たち家族は、Mさん家族に出会ってから何度かキャンプに行ったくらいなのでまだまだ初心者レベル。着いてからは、久しぶりのテントたてに汗をかきながら、なんとかテントを立てた。

今回のキャンプには、千葉県から遊びに来ている画家のいくちゃんとバリスタのまちゃとも飛び入り参加。テントを立てるとすぐに、いくちゃんに似顔絵を描いてほしいという依頼がきて、いくちゃんがさっそく可愛い仲良しの女の子たちを描いてくれた。

コーヒー大好きなMさんは、バリスタのまちゃとの淹れるコーヒーに興味津々。
「俺の入れたコーヒーと飲み比べしよう!」
と勝負?を挑み、なぜかコーヒー対決が始まった。笑


子どもたちも興味津々!
まちゃとの説明を食い入るように聞く姿がなんとも愛おしい。

みんな、飲み比べをしてびっくり。
「本当に同じ豆?変えてない?」
思わずそう言うくらい、味も口触りも違ったのだ。さすが17歳のバリスタ!


その後は、なんと子どもたちだけでカレー作り♪


6年生のお姉ちゃん3人を中心に、みんな自分のできることを一生懸命にしていた。ピーラーや包丁を初めて使った子も多く、怪我人も続出。笑
それもいい経験だ。

大量の玉ねぎとじゃがいもとにんじんを切って、肉も切って、大きな鍋に投入!まるでジブリの「天空の城ラピュタ」に出てくるシータがお料理した鍋のよう。見ているだけで、ワクワク。

子どもたちがつくったカレーは、とっても美味しくて大人もびっくり!6年生のお姉ちゃんたちの小さい子への優しいサポートと、小さい子たちの集中力が素晴らしかった。子どもたちも誰一人「嫌だ」「めんどくさい」など言わずに、楽しみながら作業し、終わったらカラッとみんな遊びに入っていく。その姿が清々しかった。


カレーを食べて、ゆっくりしているともう当たりは真っ暗。そんな中、

「長縄したーい!」

… …え???笑

真っ暗な中、長縄が始まった。もちろん私も参戦。スリル満点で楽しかったなぁ。

みんなで近くのお風呂に行って、就寝。子どもたちも虫取りにドッジボール、探検に鬼ごっこなどなど遊びに遊んで大満足の一日だった。

子どもたちが寝た後、大人たちで教育の話になった。あるお母さんと話していると、自然とこんな話題になった。

「我が子の子育てや友達の子育て、色んな考え方があるよね。我が子の好きなこと、やりたいことを伸ばしたいから、嫌なことは無理してやらなくてもいいという考え方の家庭もあるし、うちみたいに好きなことだけではなく、時には嫌なことも我慢してすることが大事、みたいな考え方もある。どっちが正解とか正しいとかはないんだけど、これでいいのかなと考えることもあるわ〜」

公立の学校を選び、その中で好きなこともあれば、嫌いなこともある中で折り合いをつけながら学校に通う子がいる。

公立の学校は合わないから、別の民間の学校に通って、自分の好きなこと、やりたいことに特化したカリキュラムで学ぶ子がいる。

どちらが正解なのかは、誰にもわからない。

そんな話をしていたとき、私の中でストンと腑に落ちるものがあった。それは、

「その子の『今ここ』が生き生きと輝いていれば、それがその子の『正解』の場所なんじゃないかな」

という考えだった。

実際、私の息子2人は、一時期公立の学校を辞めてオルタナティブスクールに通うかどうか迷っていた時期があった。

しかし、今、息子たちは自分で公立の学校を選び、毎日楽しそうに通っている。でも、もしこれから先、息子たちが「イキイキしていないな」「なんだか元気がないな」と感じることがあれば、別の選択肢があることを伝えるだろうし、そこを選んでいいと思っている。

大事なのは、一人一人違う子たちの「今ここ」の輝きを見守ることなのではないだろうか。


私がそのことを友達のお母さんに伝えると、

「なるほどー!!そうかも!うちの子は今、生き生きしているんだから、もうそれだけでいいのかもしれない。悩んでいる気持ちが晴れたよ。ありがとう!」

そう言って喜んでくれて、私も嬉しかった。

何が正解で、何が正しいかはわからない。
だけど、「今ここ」の自分が心地よくて、楽しくてワクワクしていれば、きっとそれが今の私の「正解」で、その気持ちがきっと楽しい未来へと繋げていってくれる。

子どもたちはもちろん、私自身もそういう気持ちで見守っていけたらいいなと思った。



自然の中で長い時間を共に過ごすことで、虫嫌いの子どもが虫が大好きになったり、野菜が苦手な子が初めてズッキーニを食べて「美味しい!」と感動したり、失敗したらすぐに泣いてしまう子が泣かずに挑戦を繰り返していたり。

大人も子どもも学び合う、素敵なキャンプ時間だった。

これからもこんな時間を重ねていきたいな。




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