『感覚過敏の僕が感じる世界』加藤路瑛の感想

感覚過敏がある。
特に聴覚過敏。
私はうつと神経発達障害持ちなので、それの二次障害的なものだと思う。
前からありはしたのだが、うつでおかしくなってから、異常に過敏になった。
家の中の食洗機とか、エアコンの音とかも気になる。
後、外の世界に対する恐怖心が凄いので、家の外を走る車の音がすると、いちいちビクついてしまう。
ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンを買ったので、少しマシになってもいるが、圧迫感があるので、長時間はつけていられない。
もっと良いガジェットを探したい。

映画もものによっては頭痛と吐き気、ゲーム画面もものにより酔うので、視覚過敏もあると思う。

著者は私よりかなり、過敏で、日常生活に困難さがあるようだ。
それでも、前向きに生きてて凄い。
私より一回り以上歳下のようだが、人間の学びというのは生きていた年数で測れないもんだよなと思う。
私は自分の過敏さや、世間とのズレに今やっとまともに向き合っているところだ。

最後の方に、一般的な会社で働くのは感覚過敏にはきついので起業という道もあるよということが書かれていた。
私も最近よく考えていることだ。
というか、外に出て対人の会社で働くのが物理的に無理なので、フリーランスで何かつくることをやるくらいしか出来ない。
私がストレスで可笑しくならずに出来そうなことが消去法でそうなるというだけだ。
上手くいくかは兎も角として、丁度そういう動き出しをしなきゃなあと思っていたところに読んだ本だったので、何かシンパシーを感じるぜっとなってしまった。

私は横書きの文字を読みにくいと感じるタイプだが、フォントも大きめでサクサク読めた。
著者が工夫したと書いてあったので、成る程なと思った。
私の仲のいい人は色んな事に過敏な人が多い。
だから、お互いの事を分かるし尊重し合えるのだと思う。
過敏さがあってもなんとか生き抜く方法をお互い考えたいよな。
こういう事を考える人達がいるんだなと思って良かった。

本の内容は、同じ様に感覚過敏を持つ人にはそうなんだよな、てか当たり前と思うが、その当たり前に持ってる過敏さが無い人たちにこそ読んでほしいと思った。
感覚過敏の子供を持つ親とか特に。
私は、過敏な子供を理解出来ない親を見て毎回辛い気持ちになる。
そういう世界を見たくないので引きこもっているのもある。
生きづらい人が生きづらいのを見たくないのだ。
私は自他の境界が弱いので、自分の事のように辛くなってしまう。
今も考えたら泣きそうになってきた。
やめよう。

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