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4.4_大学での授業全般について

この記事では、私の在籍した授業全般について紹介します。結論としては、UEAの教育学部(School of Education and Life Long Learning)のコースはとても組織的に構成されており、教授たちの面倒見も良く、素晴らしい学びを得ることができました。
 
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この度は数ある留学ブログから私のnoteをご覧いただきまして、本当にありがとうございます。30代後半にあたる私は、2023年9月~2024年8月の期間でイギリスにあるUniversity of East Anglia(以下UEA)に家族同伴で大学院留学をしておりました。私の記事の内容が読者の皆様の参考になれば幸いでございます。
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■ そもそもUEAの教育学って
 The Complete University Guide 2025版では、イギリスで16位の成績です。同地域で上位にランクインしている大学がケンブリッジ大学しかないことを見ると、イングランド東部における教育学のリーディングスクールであることがわかります。また、教員養成課程(学士修得後に教員になるために専門トレーニングを受ける課程)も質が高いことで有名です。
 
■ 私が受講した授業
 合計で7講座ありました。 
  ・Key Concept of Education Leadership and Management(A1)
  ・Public Policy(A2)
  ・Learning, Teaching and Educational Reform Movement(A3)
  ・Research Method(B)
  ・Critical Reading(B)
  ・Dissertation(B)
  ・Innovation on Second Language Education(C)
 上記のうちA群に分類されているのが、私の専攻であるEducation Leadership and Managementコースの授業で、B群は学部全体で受講する教育研究に関する授業。C群は選択授業として選んだ科目でした。UEAの教育学部では選択科目は学部の科目の中から選べるので、元英語教師としては外国語教育に関する授業を受けることができてラッキーでした。
 

夏のキャンパスは賑やかです


■ 手厚い支援体制
 A群の授業で専門性を深め、B群の授業で卒論に向けた教育研究方法を学ぶというのが大枠の構成になっているのですが、それ以外にも様々なサポートが学部として用意されていました。
 学期に2回ほど教育学部に所属する生徒と教授がカジュアルに交流するイベントがあり、コース開始前はノリッジ市内観光ツアーも手配して頂きました。学科を超えて学生たちと交流できることもよかったですし、教授との距離も近くて居心地がよかったです。
 また、Learning Enhancement Teamという大学のサポートチームからアカデミックスキルについての特別授業を受けることもできました。卒論作成に際しては、Dissertation Weekと題して各セクションの書き方を1回につき2時間×5日間みっちりと指導してもらいました。基本的な内容も含まれていましたので、コース内の学生からは、それくらい知っているよ、との評判もあったのですが、自分としては、知っていること・知らないこと、できていること・できていないこと、を明らかにできるとても良い機会となりました。(また、学校現場における生徒の探究学習の成果報告や推薦入試の資料作成にも学んだことが使えるなとも思いました)
 
■ 授業についても流石でした 
 15,000wordsの修士論文ってどうやったら書けるんだろうと思って入学を迎えました。しかし、B群の授業を終えてみると、論文作成に必要な資料の読み方や分析の方法の基本的な部分は抑えられていることがわかり、どのような手法を用いれば論文をフィニッシュまで持っていけるのか自分で理解できるような構成になっていました。
 また、専攻の授業でも、1回ごとの授業ではつながりがつかめませんでしたが、終わってみるとA1とA2で水平方向に学びを広げ、A3でそれを深めていくような構成となっていることがわかりました。修論を書くための論文を読んでいると、あの授業はここにつながっていたのか!!と何度も感心しました。
 
 授業での学びが大きかったのは、ただ出席するだけではなく、予習を通してだいぶ対策をしたおかげかなと思っています。次回では、どのように授業に臨んでいたのかを紹介します。

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