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【詩】隣の誰か

帰りの電車
隣の誰かが
見知らぬ誰かに駆け寄って
手を差し伸べた

僕には
声をかける勇気もなくて
黙って座ってた

自分では力になれへんのとちゃうか
でしゃばりって思われるだけなんとちゃうか

そんなん言い訳とちゃうか
そうやこれは言い訳や

大人になるとはこういうことか
言い訳ばっかり増えて
遂には何も出来へんようになってしまうんやろか

そんなん嫌やわ
納得できへんわ

ほんなら今度は声かけてみたらええんちゃうか
それまでに大人になってみたらええんちゃうか

自分が思い描く大人に。

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