家を建てる

家を一回建てると、三回建てたくなる、と聞く。
実際、三軒建てることの出来る人は、そういないと思うが。

私自身は、今居住している自宅(夫と共有)を、有名ハウスメーカーで。
実家の建て替えを、建築士に設計してもらって、町の工務店で。
それぞれお願いした。
自分自身のものではないが、亡父の軽井沢の別荘の建て替え。
妹宅の新築にも立ち会っている。

ハウスメーカーの家造りは、とにかくスピーディーで合理的。
要所要所で選ばせてはくれるが、造り付けの家具などを頼もうとすると、とても高額になり、諦める羽目に…。経験値も高く提案力もあったが、あまり「注文住宅」という感じがしなかった。
当時、今より仕事が楽だったこともあり、自分で、積極的にショールームなども見に行って、「私なら、ハウスメーカーじゃなくて、建築士さんに設計を依頼することも出来るんじゃないかな」と感じた。
家に求めたものは「維持管理がしやすい」こと。

実家の建て替えは、コロナ禍やウッドショックの影響をモロに受け、
忍耐の連続。材料費は高騰し、工期も非常に延びてしまった。キツかった。
決めること、選ぶことは、とても多かったが、全て迅速、的確に選んでいったつもり。
ハウスメーカーでは諦めた、「無垢の木のフローリング」、「漆喰の壁」も実現。
職場と兼用なのでそう広くはないが、個性的かつ自然な家が出来たんじゃないかな。
同内容をハウスメーカーに頼んだら、工期は短く済んだかもしれないが、
倍の費用がかかったのではないか？

もう一回何か建てることが出来たらいいな。
別荘、は、亡父のを見ていて、
自宅から離れた場所に建築する、しかも田舎の工務店を使うというのは、連絡が取りづらく、費用も割高になってしまうとわかったから、もういいかな…。
妹が頼んだようなところに頼むと中途半端で、フローリングなどの素材にもこだわれず、あまり楽しめていないようだった。

「無印良品の家」なんか、私の好みなんだけどな。
あとは、中古マンションを買って、好きなようにリノベーションするとか？
何か、出来るといいなあ。