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私〜2

小さい頃の記憶は、写真を見たり親や親戚が語った「後付けの記憶」だ。
自力で覚えている最初の記憶は、

3歳の頃、
母方の祖父母と同居していた時の自宅で、
踏み台を使ってキッチンでお皿洗いのお手伝いをしたこと。
母に言いつけられたわけではなく、自主的にしていた。
今思い返すと、3歳の幼児がまともに洗えていたわけないじゃない⁈と思うけれど、
母が「私がいつも大変なのをわかっていて、自分からお手伝いしてくれたのね!」と、
とても喜んで、たくさん誉めてくれた…。

初孫だった私は、祖父母に溺愛されていたけれど、
母にとっては本当の父母ではなかったし、
常に気を遣って、緊張の連続の日々だったのだろう。
味方が出来たような気がして、嬉しかったんだろうな。

家の間取りとかは、ほとんど覚えていない。
4歳になる直前に、祖父母とは別居する形で引っ越してしまい、
私が小学校に入学する前には、祖父母も近くに引っ越して来て、
家は売られて解体されてしまった。
縁側があった気がするが、それも多分、写真などで見た「後付けの記憶」だろう。
写真は残せても、家そのものは残せない。儚いね。

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