天才は諦めた 感想

●本を読む目的
趣味の読書だが、自意識や自己肯定感に関わる部分は考え方の参考になるとお薦めしていただいたので読んでみる。

●印象に残った内容
・「何者かになりたい」を達成するための「モテたい」という目標に向けて、他人を妬むことでエネルギーを得ていたとあるが、「モテたい」という感情で自分自身を行動に移せるのは素直にすごいと感じた。自分自身も昔、モテたい!と強く思っていたが、どこか斜に構えていて、素直に行動に移せていなかった。

・さまざまな行動を、「何者かになるため」という目標に結びつけて過ごしていたとあり、目標達成のための本に書いてあるような目的の明確化、目標と行動の紐付けがナチュラルになされていたのだと、本に書いてあることもあながち間違っていないなと感心した。「モチベーションは低くて当たり前」も数々の本に書いてある内容だけど、第一線で活躍していることが見えている人の言葉だと、重みが違うな、と。。

・自分がどういうネタをしたいかではなく、「こういうことを言ったらお客さんは笑うな」という視点でネタを作っていて、「どんなことがやりたいの?」という質問に答えられないと言う点が、「やりたいことはなに?」にこたられない自分ととてもリンクしているように感じられた。



●感想
もともとオードリーが好きで、オードリー、特に若林さんを経由した山里亮太情報しか持ち合わせていなかったため、ほとんど初めて彼自身の考えを聞いたような気がして、今まで見聞きした情報とつながる部分、「そうか!こう考えていたんだ」となる部分が多く、読んで良かったと思う。
あとシンプルに芸人エッセイはアツい。苦労の連続で、最後には栄光を掴んでというドラマチックな展開が多くて読んでいて心が揺さぶられる。

●出典
山里 亮太. 天才はあきらめた 朝日新聞出版 2018年

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