手しごと、ふたたび。

ねる。そろえる。くむ。

しばらく滞っていた手しごと、野山で、焚き火で使う小さなナイフをまた作り始めた。

ノルウエイから届いたHelleのブレード

プーッコと呼ばれることが多い北欧風の小さなナイフを作るとき、ブレード、ハンドル、そして鞘のアイディアを練る時間から始まる。次にナイフを構成する素材たちをそろえる。ブレードそのものは、北欧の地から取り寄せることができる。そして様々な加工を施して組む。

こうした愉しいひと時を経て、一本のナイフが出来上がる。もちろん丁寧に削って形を整え、光沢が出るまで磨くことを忘れてはならない。

フィンランドから来た、Lauri社のブレードたち


僕の愛用刀 Puronvarsi 和銘はない

プーッコ、と呼んでも差し支えないが、日本人に使いやすいように工夫を加えているため、現地の人たちから見たら「Puukkoじゃない」と言われそうである。だから僕は「北欧風ナイフ」という程度の呼び方をする。そして漢字の銘を付けるため、その銘で呼ぶ。


69ミリ、炭素鋼のブレードを備えた【炎嵐】


とある森ガールさんのための【小紫】まだ製作中


完成した【小紫】


ドロップハンドルのカービングナイフ【葉隠】


炭素鋼ブレードの【花梨】


埃をかぶった僕の仕事場

ねる。そろえる。くむ。構想は固まった。材料も集まった。あとは手を動かすだけである。

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