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オーディオブックだから聴けない、オーディオブックだから聴ける

買ったはいいけど積んでいた「プロジェクト・ヘイル・メアリー」をAudibleで聴いた。
上下あわせて25時間38分。永遠である。
絶対ムリだと思ったけど、なんと聞き通してしまった。

私はAudibleに毎月1500円を徴収されているにもかかわらず、オーディオブックは得意ではない。
特に初見(初聴か)の小説は全然入ってこない。
もっぱら家事のおともに読んだことのある小説の再読(再聴か)をしている。

なんでオーディブックが入ってこないのか。
どんどん進むからだ。
自分のペースで読めない。
言うまでもなくオーディオブックはナレーターが読むもので、速度の設定はできるけどこっちのイメージが出力されるのを待ってくれない。
私はそんなにイメージをふくらませて読む方ではないけど、キチンと咀嚼して読みたい。

なんでそんな私が『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を聴きとおすことができたのか。
どんどん進むからだ。
どういうこっちゃねん、という感じだが、聞いてほしい。

そもそもなんで『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を積んでいたかというと、私は科学用語をサッパリ理解できないからだ。
多分図鑑が大好きな幼稚園児に負けると思う。
どのくらい理解できないかというと、「それはシリンダー状のナントカだった」という言葉が出てきても、どういう形なのか具体的にイメージできないのだ。
いやそれ科学用語じゃねえだろ、とか、普通の小説でもイメージできてねえだろ、とか、内なる私が囁いてくる。
具体的な例が全然浮かばず、ひねり出したのが「シリンダー」だったのだ。
わからないものは思い出せないのだ。しょうがないのだ。ねっハム太郎!

わからないものはイメージの出力しようがない。
目で読むときはイメージがないのがストレスで、オーディオブックならそんなストレスを感じる暇なくぽんぽん進むのでノーストレスだ。
オーディオブックで聴けないのも、オーディオブックで聞けるのも、同じ理由だった。

内容はネタバレ厳禁ということで触れない。
でもひとつだけいうとしたら、中盤で登場するキャラクターの容姿なんですが、私は「ワールドトリガー」に出てくる萌えキャラ枠とマスコットキャラ枠の2冠のアイツの姿で聴いてました。他の方はどうですか。

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