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育児エッセイ⑫子育て中かけてもらって嬉しかった言葉

こんにちは、みはらです。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

新年早々、災害や事故など悲しいニュースが飛び込み
毎朝新聞を見ては心を痛めています。
被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

そんな私はというと、
正月早々、夫とのやりとりでモヤっとすることがあり
noteに書いてやるからな…こんにゃろー!と思っていたのですが、
もんもんとしているうちに、次第に気持ちがおさまってきちゃいました笑

せっかく新年1本目だし、もっと明るい話題で書きたいなと思ったので
今回のテーマは「子育て中かけてもらって嬉しかった言葉」について
書き留めておこうと思います。

あたたかい「声かけ」をご紹介

昨年4月に子どもが生まれてから、
さらに言うと妊娠中から、
いろんな方に気遣ってもらい
あたたかい「声かけ」をもらいました。

ネットの記事やSNSなんかでは
世間は子連れや妊婦に厳しい」といった話をよく目にしていたので
妊娠してからはちょっと身構えていて、
いつ石が飛んできても驚かないぞ…
強い気持ちで跳ね返してやる!と思っていました。
子どもを守れるのは私だけだ…という責任感みたいなのもあったかもしれません。

でも、実際に妊娠してみると
席を譲ってくれたり道を開けてくれたり、
子どもを連れていると、
ほぼ100%の確率で声をかけてもらったり微笑んでもらったり。
周りの方々のやさしいお声がけや目線に助けられることばかりでした。

そんな中でも、かけてもらって嬉しかった言葉、印象に残っている言葉
いくつかピックアップして残しておきたいと思います。

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「子育てに正解はないから」

これは出産後、退院時の診察の時に
産婦人科の院長先生に言われた言葉です。

私の入院していた参院では
退院当日の朝に診察があったのですが、
その診察後いよいよ入院生活終わりかーというタイミングで
私が不安そうに見えたのか?先生が見計らったように
子育てに正解はないからね」とぼそっと言ってくれました。

この院長先生、ちょっと不愛想で毎度厳しいことを言うおじいちゃん先生で
妊娠中の健診にも何度か「仕事頑張りすぎ」と𠮟られていました。
「仕事であなたの代わりはいくらでもいる、
でもお母さんはあなたしかいないから」と
言われたのもぐさっと心に残っています。
そんな先生だったので、こんな風に励ますような言葉を言ってくれたことに少し驚きました。

この退院時に言われた言葉は、今でもずっと頭に残っていて
子育てに正解はないから、自分の信じる道でやってみよう」と
ちょっと勇気をもらえる言葉です。

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「おしゃべり上手だね」

これはスーパーの店員さんが息子に対してかけてくれた言葉です。

いつも行くスーパーで商品を見ているときに
普段は比較的おとなしい息子がめずらしく
「ふーーー!あーーーー!」とうなるように奇声を上げていました。

ちょっと恥ずかしいから静かにしてくれーと思っていた時に、
ちょうどそばで商品を陳列していた店員さんが息子に向かって
すごいね、おしゃべり上手だね!」と明るく言ってくださいました。

それを聞いて
そっか、このうなり声っておしゃべりなんだ、と
はっと気づかされました。
それ以降息子が外で変な声を出したりうなったりしていると
「おしゃべり上手だね」「そっか、ふーーー!なんだね」と
穏やかな気持ちで見守ることができるようになりました。

あのはたから見たら迷惑かもしれない奇声を
おしゃべり」とかわいい表現で言ってくれた店員さんに感謝しています。

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「子どもと遊ぶの上手だね」

これは妊娠中に友達から言われた言葉です。

妊娠8か月ごろ(だったかな)、
高校時代の友人がもうすぐ3歳になる子どもと一緒に
うちに遊びに来てくれました。

私自身は上に姉・兄がいるものの、弟・妹がいないので
正直子どもとの接し方がよく分からなかったんですが、
その友達の子ども相手におしゃべりしてみたり
一緒にYoutubeでトーマスを見たりして遊んでいました。
するとその姿を見て、
友達が「やっぱり子どもと遊ぶの上手だね」と言ってくれたのです。

”やっぱり”というのがちょっと気になったんですが、
子どもとの接し方がわからない私だからこそ、
子どもと一緒に本気になって動画や絵本見ることができたので
それが逆に子ども目線でよかったのか?と思います。

当時お腹も大きくなっていて
子どもとどう接したらいいか分からないのに
ちゃんと子育てきるかな…

不安に思っていたのですが
友人のこの言葉を聴いて、ちょっと自分に自信が持てたというか、
子育て楽しんで頑張れそう、と勇気をもらえました。

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「ママと赤ちゃんで相談したらいいよ」

これは産後1ヶ月ごろ、新生児訪問の際に助産師さんから言われた言葉です。

うちの自治体では産後1~2ヶ月以内に助産師さんが自宅に来て
赤ちゃんの様子を見たり相談に乗ってくれたりするのですが、
我が家でも産後2か月ごろ助産師さんが来てくださいました。

久しぶりに大人と話すことができてうれしかったので、
授乳や睡眠のこと、赤ちゃんの身の回りのこと、
私の体調面やメンタル面など色々とお話しさせてもらいました。

授乳スケジュールについても相談していたときのことです。

当時まだ夜間授乳を続けていて、
夜中にアラームをつけて起きて1~2回ほど授乳をしていました。
でも、読んでいた育児本によると、
”もう夜中の授乳はいらない”と書いてあったので
この授乳をなくしていいのかどうか…どうしようかと悩んでいました。

助産師さんに相談すると、
ママが楽な方でいいんだよ。ママと赤ちゃんで相談したらいいよ。
と言ってくださいました。

本の通りにしなきゃ!という気持ちと
それで子どもの体重減ったらどうしよう、
夜泣きが始まったらどうしよう、という気持ちのはざまで
揺れ動いていたのですが
まずは「私がどうしたいか」
そして、それをちゃんと子どもに伝えて
一緒に決めていけばいいんだと思うと
ちょっと気持ちが楽になりました。

言葉の話せない赤ちゃんと相談?ってなんだか不思議な感じもしますが
教科書に惑わされず、
私と赤ちゃんとで正解を決めていけばいいんだなと思えた言葉です。

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「上手に子育てしてるね」


これは全く別のシーンで違う人から言われた言葉です。

ひとつは助産師相談で助産師さんに言われました。
新生児訪問とは別に、
近所の公民館で個別相談に乗ってくれる助産師さんがいて、
ワンコインで利用できるので何度か相談に行っていました。

最初の相談の時、
これまでの赤ちゃんとの生活や授乳リズムなどを一通り話すと
上手に子育てされてらっしゃいますね
と言われたのです。

確かにうちの子は割と早くから生活リズムが整っていて、
生後3ヶ月ごろで朝は7時起き、
早いと18時には寝ている早寝早起きを徹底していました。
夜1~2回授乳はあるものの、4~5時間くらいまとめて寝てくれていたので
ありがたいことに「ママが夜眠れない」状態からも
比較的早く脱することができました。

ただ、これはこの子がたまたまよく寝てくれる子だからだと思っていました。
とはいえ、朝決まった時間に起こしたり、
日中しっかり遊んだり、
夜は静かにして必要以上に授乳しないようにしたり…と
少なからず私も生活リズムを整えるよう配慮はしてきたつもりだったので
上手に子育てされてますね」と言われて
ああ私がやってきたこと間違ってなかったんだ…
子育てしていて初めて自分を認められたような気がして
ちょっと泣きそうになるくらい嬉しい言葉だったのです。

また、もうひとつは先日実家に帰省したときのこと。
うちは母がすでに他界していて、
実家には父と姉、あとは父の親戚で叔母やいとこたちが来ていたのですが
その叔母に「育児上手だね」と言ってもらえました。

その時は特に授乳や育児の話をしていたわけではなく、
実家に眠っていた絵本を見つけたので
リビングでみんなとお茶をしているときに
その絵本を子どもに見せながら
「あ、くまちゃんがいるねー」
「くまちゃんお着替えしてるねー」などと
いつも家でやるように話しかけていました。

すると、それを見た叔母が
育児上手だね、そうやって話しかけるのが一番いいんよ
と言ってくれました。

私としては普段と同じ光景で
いつも子どもしか話し相手がいないから
絵本を読んでもテレビを見ても、
ひたすら独り言のように話しかけているのですが
それを”子育て”として好意的に受け止めてもらえるとは思ってもみませんでした。
だからそう言ってもらえて、
ああこれでよかったんだ、
とまたひとつ自分のやってきたことが認められたような、
自分を肯定されたような気持ち
になりました。

声をかけられると自信が持てる

こうやって振り返ってみると
ああ私って自信がなかったんだな」って思います。

最初の先生の言葉にもあった通り
子育てって正解はないしゴールもない。
正解はないから自由にやっていいんだと言われている一方で
何が正解かわからないから、
何をやっても「これでいいんだ」という確信が持てませんでした

きっとこれが仕事と育児との違いなんだとも思います。
仕事では、何か仕事をこなすと、
お客さんなり会社なりから何かしら感謝されたり評価されるので
自分のやったことに自信が持てる瞬間が持てるのですが、
育児にはそれがありません。
自分のやってきたことに自信が持てず
ずっと宙ぶらりんな状態になります。
だからこそ正解を求めて育児本に頼ったり、
周りの子どもたちを正解と思って、
勝手に比べて落ち込んだりすることもあるんだろうなと思います。

そんな時、「上手だね」とか「ママと赤ちゃんが決めたらいいよ」と言われると
ああこれで間違ってなかったんだ、
私と赤ちゃんでこれでいい!って正解を決めちゃったらいいんだ、
と思えて
少し自信が持てたんですよね。
人に認められることってこんなに嬉しいんだと気づくことができました。

今回ご紹介した言葉、
ひとつひとつは本当に何気ない言葉なんですが
それが意外と心に残るものだったりします。

私も子連れのママさんパパさん見かけたら
ありのままをそのまま肯定できるような・・・
そんなお声がけができたらいいなと思います。

今回はこんな感じで。
ではでは~


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