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文化の違い?時代の違い?中国と日本の働き方

4月から、中国から来た同僚と日本オフィスで働いています。

彼は私にとって1番近しいビジネスパートナーで、1日中一緒に過ごしています。
仕事から昼食、時には夜の飲み会までずっと一緒です。

優秀かつナイスガイなので、日本の職場にも馴染んでいるように見えますが、中国の会社で働いていた時と、今の日本の会社で働いている時とは随分ギャップがあるようです。

最もストレスが大きいと言っているのが、社内書類の多さです。


今の会社では、同じような案件であっても、別部署向けに複数の社内書類が発生します(厳密には違う書類なのですが、彼から見たら一緒)。
これは中国ではあまり見られない習慣のようです。


かつ書類のチェックも細かく、書類作成に時間を費やしています。


中国では関係者とのネゴシエーションだけで済むものを、しっかり書類として残すあたりが日本企業らしさなのかもしれません。
書類の作成にはそれなりに工数はかかるのですが、この辺りが透明性にも繋がっているのかもしれませんね。


もう一つ大きなギャップは、会社での働き方のようです。

中国、少なくとも彼の前の会社においては、夜遅くまで働くのは当たり前、在宅勤務は許されず毎日出社が基本です。

一方今の日本の会社は、彼曰く、残業をしないように色々工夫がされているようでして、残業は殆どありません。

どういう風に工夫されているのか聞くと、会議はコンパクトで回数自体も前の会社より少ない。
さらに、部署や個人の役割分担がハッキリしていて、それなりに平等に仕事が割り当てられている辺りも無駄な業務が発生しないポイントと考えているようです。


そして在宅勤務にも寛容です。
日本に来て間もないので、さすがに出社が基本ですが、それでも在宅勤務0の前の会社と比べると随分良いようで、週一の在宅勤務を楽しんでいるとのことです。

また仕事でお叱りを受けないことも、大きな違いなのだとか。

彼自身が怒られないことはもちろんですが、オフィスで誰かが叱責されたり、社員同士が激しく言い合いしている場面を見ることも無く、「日本人は怒らないの?」と驚いています。

この辺りは国の違いと言うよりも、昨今の働き方改革やパワハラ対策の寄与が大きく、同じ日本の会社でも今と昔とでは随分と変わった部分であると想像します。


これらは、彼の前の会社(中国)と今の会社(日本)の違いなのですが、文化の違いではなく、過去と現在の働き方の違いとも言い換えられるように思います。

個々の人間関係だけでなくより透明性が求められ、働いた時間では無く成果と効率性が評価され、叱るのでなく多様性を認めて共感の元、人材育成をする。

こんな風に時代はシフトして来たんだなと、彼とのコミュニケーションから改めて感じることが出来ます。

昔と今、良い点も悪い点も様々ありますが、彼曰く、総じて中国よりも今の日本の方が働き易く、職場環境には満足していることを鑑みると、やはり今の時代の方が良さそうかも。

おわり

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