模試の点数が悪かった時、友人の歌に救われた話(を聞いた話)

マックグリドルを推していた、高校の同級生が体験したお話です。

(朝マックのマフィンの部分が、メープルシロップの染み込んだパンケーキになっている主食。わたしも勧められて食べてみたけど、甘じょっぱさがなかなか美味しかった。最初は甘さに戸惑うけれど、ソーセージとの相性がまた良くて…)←早く本題に入って


我が同級生のメイちゃんは、プルちゃんという仲が良い友人がいたそうな。
でもって、メイちゃんはプルちゃんよりレベルの高い大学を目指してて、プルちゃんより高い点数をいつも取っていて。よくプルちゃんに「優秀だねえ」と褒められていた。
そんなメイちゃんが、模試であまりよくない点数を取ってしまったらしく。

高校で自己採点した後に、メイちゃんとプルちゃんはファミレスに昼ご飯を食べにいくことになっていた。
プルちゃんと集合しても、凹んでいたメイちゃん。
「どうしたん?」
「模試の点数が良くなかった」
「メイが?」
「そうなのよ」
「何点だったの?」

メイちゃんは迷った。
プルちゃんよりは良い点数を取れているだろうから。
でも、凹んでいたのはごまかせなくて。
「合計で☆☆点だった。でも、私が行きたい大学に入るには、★★点取る必要があって、今の点数じゃ絶対足らないの」
と、説明することにした。

すると。

「♪僕は君を許さない~、ずっとずっと許さない~」
プルちゃんが歌い始めた。
「いやいや!私が行きたい大学のレベルまで達してないってだけで…」
「♪僕は君を許さない~、ずっとずっと許さない~」
「許してよ!なんでよ!」
「♪僕は君を許さない~、ずっとずっと許さない~」
ファミレスに向かう道中、15分くらい、これ歌ってたらしい(笑)


「でも、プルちゃんのあの歌にすごく救われたのよね」
大人になったメイちゃんは、お家にただ遊びに来ていたわたしに、そう語ってくれた。
「プルちゃん、ほんと優しかった。今でも忘れない」と。


自分より秀でている友人が、自分より高い目標に届かないと苦しんでいる時、何て声をかけるのが正解なんだろうか。相手にもよるだろうけど。
わたしなら、「模試でしょ?次があるよ!」って励ましそうだな。
でも、プルちゃんがメイちゃんに、「いいじゃん、メイちゃんは私より高い点数取れてるんだから。合計点100点も下なんだよ?頭いいのに文句言わないで」と突き放していたら、もしくは「辛かったね、点数良くないと苦しいよね、こんなに頑張っているのにね」と深刻に受け止めていたら、メイちゃんはここまで救われていないんじゃないかって思う。
自分を卑下しすぎず、でも卑下する気持ちを抑えすぎず、そして相手の気持ちも考えながら深刻に受け止めすぎない。「♪僕は君を許さない~、ずっとずっと許さない~」作戦はそれらの点でものすごく効果的だった。

あれだな、許さないって言葉の裏には、「あんたなら出来てるよ」ってグーサインが隠れてたのかもしれないね。