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若手声優でも年収1000万稼げる説

芋子「続いてのプレゼンターはこの方です、どうぞ」

小野(回転扉から登場)

芋子「ハイ、小野先輩でございます」

小野「皆さんこんばんは、令和のノストラダムスです」

芋子「まだ言いますか」

小野「ところで皆さん、声優の収入が低いみたいな噂聞きませんか?」

芋子「良く聞きますね。アニメのアフレコやっても1本1万5000円しか入らないとか」

小野「その通りです。しかもそれ、主演もモブも同額ですからね」

芋子「え、そうなんですか!? じゃあ30分の間に台詞が100個あっても1個しか無くても……」

小野「一律で1万5000円です」

芋子「夢が無いですね……」

小野「そう思うでしょ? だから今回は、そんな夢が無いと言われている声優業界のイメージを覆す、こんな説を持ってきました」

芋子「『若手声優でも年収1000万稼げる説』……そう来ましたか」

小野「年収を調べる良い方法を思いついたんです」

芋子「何ですか?」

小野「ズバリ『ふるさと納税』

芋子「え、そんなところから分かるんですか?」

小野「ふるさと納税って限度額があるんですよ。で、年収が高ければ高いほど限度額も比例して伸びていきます。つまり、ふるさと納税の返礼品をたくさん貰っている声優なら、ワンチャン1000万いくのではないかと」

芋子「なるほど!」

小野「というわけで、検証してまいりましたのでこちらのVTRをご覧下さい」

『若手声優でも年収1000万稼げる説』を検証

 今回検証する若手声優は、『ウマ娘』アイネスフウジン役や『アイドルマスターシンデレラガールズ』久川はやて役などでおなじみの長江里加

 彼女は先日、自身のインスタグラムで今年のふるさと納税の返礼品を明かしていた。それによると、鶏肉やホタテなどの生鮮食品から、ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品まで、返礼品は実に7品にも及ぶ。

 長江がどこで購入したかまでは不明だが、とりあえず『楽天ふるさと納税』のサイトと仮定し、7品それぞれの最低額を調べる。

◎鶏肉 → 10,000円~
◎ホタテ → 8,000円~
◎イカ → 10,000円~
◎エンペラーサーモン → 14,500円~
◎トイレットペーパー → 10,000円~
◎箱ティッシュ → 8,000円~
◎ペーパータオル → 8,000円~
==================
◎納税額合計 → 68,500円~

 最低額で見積もっても納税額は68,500円。実際はもっと高額の可能性もあるが、とりあえずこの額をもとに推定年収を割り出してみる。

 長江は独身なので限度額早見表のAにあたる。68,500円以上納税できたということは、限度額は低く見積もっても69,000円。つまり、最低でも年収が550万円に達している必要があるのだ。

 というわけで、

 若手人気声優・長江里加の推定年収は550万円以上。よって説立証ならず。

 ***

芋子「そんなことだろうと思いましたよ!!」

小野「いや待ってよ。リカチマル(長江里加)のクラスで550万は凄いことよ! サラリーマンの平均年収を余裕で超えているからね」

芋子「確かに結構高いですけど、芸歴8年ですからね。アフレコだけでなくドル売りもしている以上、ボイトレとかダンスレッスンとか色々大変ですし
、やっぱり夢は無い気がします」

小野「実は、VTRにはまだ続きがございます」

芋子「もういいですよ。どうせ稼げませんよ」

『若手声優でも年収1000万稼げる説』を追加検証

 その後も若手声優のギャラ事情などを詳しく調べたが、どうしても年収1,000万円のエビデンスを見つけられず、お蔵入りも覚悟した矢先のことだった。YouTubeの動画から、とある男性声優の核心に迫る証言を発見したのである。

 証言者は、『ヒプノシスマイク』『アイドリッシュセブン』などで活躍中の白井悠介

白井「ぶっちゃけ言いますと、声優は稼げます!(中略)若手とかでも、4桁はすぐ行きますよ

『しらいむチャンネル』の動画より

 というわけで、

 若手声優でも年収1000万稼げる。

 ***

小野「というわけで、声優は若手でも年収1000万稼げる夢のある職業であることが証明されました」

芋子「あっさりしすぎでしょ!」

小野「白井さんの話では、アフレコよりもイベント出演やゲームボイスのギャラのほうが稼げるらしい。それも考慮した上で、先程判明した長江里加さんの年収550万円以上の内訳を予想したのがこちら」

芋子「何か色々間違っていそうですけど」

小野「ゲームボイスは1ワード200円の歩合制で、稼げる人はめちゃめちゃ稼げるらしいけど、長江さんの台詞の数まで数える余裕はないから、新人声優の相場3万円で計算している。実際はもっと高いかもね。

 写真集の売上は不明だけど、単価が3,300円で、人気につき重版したことは確定している。同じく重版した井澤詩織さんが2,397部以上販売しているから、まあ2,000部は売れたのではないかと。印税5%として算出」

芋子「まあ、フェルミ推定(データで割り出せない数字を論理的思考で概算すること)みたいなものですね。参考程度に聞いておきましょう」

小野「ここでポイントなのはイベントとライブ。長江さんは会場を借りて大々的に開かれる声優イベント(表では通称“箱イベント”と表記)には結構出演しているけど、歌って踊るライブは1回だけ。しかもアイマス合同だから大人数の一人に過ぎない。

 ライブのギャラはチケット代の7%とも言われているから、アーティスト活動も積極的に行っている声優なら相当稼いでいるし、それこそ1,000万は余裕で超えていると思うよ」

芋子「じゃあ水瀬いのりさんとか凄そうですよね」

小野「水瀬さんの場合、今年のライブツアー5都市6公演の合計キャパは約35,000人。チケット代9,900円で掛けると売上総額は3億4,650万円。ギャラが7%だとするなら実に2,400万を超える。まあ事務所の取り分もあるだろうけど、ライブのグッズもたくさん売れているし、ファンクラブイベント(両国国技館1万人×2公演)やラジオ公録イベント(パシフィコ横浜5,000人)もやったし、他にもCD売上やアフレコ、ラジオもあると考えると年収は3,000万超えているかもしれない」

芋子「それでも未だにメディアでは若手声優扱いっておかしいでしょ!」

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