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社会に疲れたあなたへ……デコボコ寄り道した僕のストーリー

 仕事は順調ですか?

 思うように成長できずに悩んでいませんか?

 社会の理不尽さに疲れていませんか?

 そんなあなたに聴いて欲しい物語がある。

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 声優・夏川椎菜

 雨宮天、麻倉ももと共にTrySailというユニットで歌手活動もしている黄色い人だと書けば、お分かりになる方も多いだろう。

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 彼女もまた、努力が報われずに苦労してきた一人である。

 昨年4月に予定していた単独イベントの中止。

 感染症対策を万全にした上で全国を駆け巡るはずだったZeppツアーが、2度目の緊急事態宣言を受け、初日の札幌を除き全て延期。

 しかし彼女はめげなかった。YouTubeという新たな居場所を見つけ、週1ペースで動画を投稿し続けた。

 エンタメが制限されている中、ヒヨコ群と呼ばれるファンの人たちを新しい形で楽しませる為に。


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 2020年12月7日。夏川のYouTubeチャンネルにまた1本、新たな動画が投稿された。

 ラジオ形式で、リスナーから送られた「1分間のイイ話」を紹介するという体だが、おそらくストーリーを考えたのは夏川自身だ。

 3本のイイ話、ショートストーリーが語られているが、中でも心に染みわたる物語が2本目である。この動画の9分14秒から始まる。

 ギガを消費できない状況下にいる方の為に、ストーリーを文字に起こす。

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 私は、昔から要領が悪い癖に凝り性だから、何をするにも時間がかかってしまうヒヨコでした。

 ヒヨ(人)より時間をかけて凝りまくった癖に、それを上手く評価してもらえなかったりもしました。

 ああ、なんか、空回ってばっかだなあって、泣きたくなる日も何度もありました。

 みんなと同じように頑張れば、同じだけ評価されるはずって信じていたけど、それを実行するのが怖かったんです。

 だってもし、同じことをしても、評価が違ったら……

 それって、すごく残酷なことですよね。

 それを受け止めるだけの勇気はさすがにありません。

 だから私は、いつもいつも、遠回りしてきました。もう癖みたいなもんです。

 みんなが真っ直ぐ進める道を、私はあちこち寄り道して、回り道して。

 すっごくデコボコな道だったけど、諦めずに進んだら、ちゃんと報われる道でした。


――私、昇進したんです――


 同期はみんな先に昇進していたり、諦めて別の仕事をしていたり、色々。

 私は、やっぱりビリッ決でした。

 でも、それで良いんです。

 私はこれからも多分ビリッ決だけど、

 その分、平坦じゃない、デコボコな、楽しい道を、歩いて行けますから。

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 動画では、この物語が読まれた後に、自身が作詞した夏川のソロ曲『ファーストプロット』が流れる。

 その曲の歌詞までもが心に染みる。


 あなたの今進んでいる道が正しいかは分からない。

 ただ、楽しいと感じることが出来たり、少しでも希望が見えるのであれば、それは決して無駄な事ではありません。

 自分を信じ、歩き続けて下さい。



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