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【あらすじ・感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編11

あらすじ
生存と脱落の特別試験から数日。進路に関する二者面談に淡々と答える綾小路だったが、実の父が三者面談に来ると聞いて驚く。クラス全体のスケジュールが関わっているらしいが、その真意は何なのか。
その後行われた交流合宿。退学や大きなポイントの関わらないイベントとあって表立ってはただの交流が行われるが、裏では様々な思惑が交差する。綾小路は南雲から個人的な賭け――全試合に参加し個人成績で3敗未満なら綾小路の勝ち――を持ちかけられて承諾する。またたまたま話をすることになった高円寺とのやり取りでは、高円寺は綾小路にクラスから出て行く意思があることを示唆し、綾小路側では堀北の邪魔になるなら高円寺を排除する選択肢が示唆される。堀北と伊吹は天沢にリベンジするために綾小路に特訓を頼み、橋本からは裏切りの裏側を打ち明けられ、Aクラスの真田などからも探りを入れられたり、森下藍と森の声を聞いたりする(実際は橋本に味方するかの確認)。一方坂柳はまだ神室退学のショックが抜け切れてないのか交流合宿での成績も心もとない。もう一手必要と考えた綾小路は、同じく特別試験時から前に進めなくなっていた山村と引き合わせたりもする(こうしてみると綾小路クソ忙しいな)
そうこうするうちにプログラムは滞りなく終了し、綾小路は総合2敗で南雲との賭けには勝利、チームとしては南雲が総合優勝する。南雲にとって納得のいく勝負でなかったものの、綾小路に進学後の誘いをかけ、一応の決着を見せる。その最後の夜、南雲は天沢に呼び出される。八神退学の件で恨みがあり、また自分の役割は終わったと考えていた天沢は退学覚悟で南雲に大怪我を負わせようとする。が、それを予期していた綾小路の伝言「おまえにはまだ価値がある」を聞いて踏みとどまるのだった。
その後椿から生き別れの姉の存在を示唆されるなどありつつも無事合宿が終わり、綾小路は随分と距離の縮まった堀北と談笑しつつ、今後の計画について練り直す。一方坂柳と龍園は綾小路の計画にも影響するような賭けをしていた。試験の内容やプロテクトポイント如何に関わらず、学年末試験での敗者はこの学園を去るというのである……。

※たぶん「よう実」については考察記事とか一杯あるだろうけどそういうのは敢えて見ないようにしているので、的外れな感想が書いてあっても許してください。

・あらすじ。次巻を読むとき忘れないように、あらすじというか伏線メモも兼ねている。ここまで登場人物も増えてそれぞれの思惑も交錯してくるとそれぞれのキャラの関係性や背景を把握しておくだけでも一苦労である。

・で、今巻。話、進まないねえ……。特別試験ではないので、実質未解決だったいくつかの件(南雲との勝負とか)の解決と、現状のそれぞれのキャラクターの立ち位置の確認といった、学年末特別試験に向けての準備回、といった感じ。まあ前巻が退学者、しかも神室っていうけっこう重要人物が去る特別試験だっただけに仕方ないところではあるが。

・個人的に一之瀬がサラっと体調不良で不参加にされていることにフフッってなった。あらすじ書いてて思ったけど綾小路いつにも増して忙しすぎだし、このうえ一之瀬もいたらさすがに書ききれなかったかな。いや、これも伏線だったら申し訳ないけれど。

・あんまり重要ポイントにはまだ絡んできてないけど、数巻前から登場した森下藍、個人的に好きだし人気も高いのではなかろうか。表紙も飾っていたし(一緒に表紙を飾った真田くんは何故? という感じだったが。綾小路に様子聞きに来るぐらいしかしてないし……)。アーチェリー未経験(かつ下手)なくせに自信満々でしかも二回も志願してたり、将棋はちゃんと強かったり、森の声を聞いて(聞いてない)たり。可愛い。

・綾小路の思惑について。まあ正直ぜんぜん分かってないに等しいのだが、とりあえず恵とは別れるだろうしクラス移動もするだろうと思っている。が……今巻ラストの展開は意外だったし、綾小路自身も悪いことばかりではないとしつつも「変更を加えざるを得なくなった」と言っている。たぶん坂柳と龍園の賭けのことだろう。

・二年生編の途中までは綾小路は一之瀬クラスに移籍するつもりかな? とか思っていたのだが……一之瀬は一之瀬で強化アプデが入って強くなりつつあるし、何より坂柳と龍園どちらかが本当に消えるとなると……消えた方の後釜として綾小路が入る、とかあるのか……? 構図としては分かり易いけど逆に分かりやすすぎて無いかな……。そもそも坂柳にしろ龍園にしろどっちかが消える展開が想像できないな。龍園なんかちょうどアニメでやってるけど、退学必至のところを一回回避してもいるしね。

・なんにせよ先が楽しみなのだが、ここ数回あとがきで作者さんが首ヘルニアに苦しんでいるらしいのが心配。どうぞご自愛くださって……。完結まで健やかにいて下さいますように。

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