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精神保健福祉手帳でタクシーに乗った話

精神保健福祉手帳を持っていると
割り引かれる公共サービスがいくつかあります。

入館料、拝観料、バス代、モノレール代などです。

この前、少し驚くことを聞きました。

「精神保健福祉手帳を見せるとタクシーも割り引かれます」

な、なんだって
まさか割り引かれることはないだろうと
今まで精神保健福祉手帳を見せることなく
普通に定価を支払っていました。

ある日、帰宅時間が遅くなって
終バスがなくなってしまいました。
深夜バスも休みの日で、歩いていけないことはないけど
暗い夜道を抜け、
酔っ払いの多い繁華街を通り抜けていく必要があります。

歩いていけない体調ではありませんでしたが、
なけなしの飲食店の明かりも落ちた
薄暗い駅前でタクシー乗り場に向かいました。

乗車したタクシーでおずおずと訊ねてみます。
「精神保健福祉手帳を持っていると割り引かれるって本当ですか……?」

運転手さんは「1割ですけどね」と答えました。
深夜料金のメーターがガンガン上がりましたが、
1割引きの料金で家まで帰れました。

自立訓練のプログラムで有償ボランティアに参加した僕は、
他の人が10円20円を出すことを
どれだけためらうか知っています。

100円、タクシー代から引かれました。
守られて移動できた僕は「ありがとうございます」と伝えてタクシーを降りました。

タクシー、ちょっと使いやすく感じるようになったかも。

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