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忙しい日

 朝から職場に別の部署の人が複数来ていて、会議を行っていた。漏れ聞こえてくる内容だけでも、既に何度も話し合ったことを、会議のメンバー間で共有できていないようで、話が進まず、それだけで午前中が終わってしまっていた。私には関係がない、とは言わないが、私にはどうにもできない領分なので、ウィーン会議みたいだなぁと思いながら仕事をしていた。会議は踊る、されど進まず。

 今日は忙しい日で、午前中は仕事、午後は有給を使って面接、夕方は整骨院、夜はジムと盛りだくさんだった。かなり疲れていて、今すぐベッドにダイブしたいが、やるべきこともまだ残っているので、それを済まなければならない。

 面接については、いつもと同じ形かと思いきや、いきなり簿記の試験をやらされてかなり面食らった。今までそんなことなどなかったので、完全に油断していた。幸い内容は簿記3級レベルだったので、なんとかなったものの、動揺で一部答えられなかったところがあることは否めない。引出金なんて勘定科目も、それを決算時に資本金と相殺するなどという会計処理も初めて見た。

 引出金とは、通常の損益によらない資本金の増減を記録するための科目であり、資本金のマイナスを示す。個人企業主による、企業の現金や商品を私的に使用したときに用いられ、決算時に資本金へ振り替えるという。会社の社長が一時的にポケットマネーで会社の支払いをしたり、逆に社長の費用を会社の資金で払った際に使うということである。いつか、社長のローンか何かを会社の費用で払っていたなんて話があったような気もするが、これは引出金で処理していれば問題はなかったのかもしれない。もちろん、決算の際に公開されるので、その時点でアウトであるが。

 面接では、その後に適正検査に加え、データ入力という珍しい試験があった。そのまま、ノートパソコンを渡されて、印刷された見本の表をそのままExcelに打ち込むという内容である。上手い人ならサクサクできるのだろうが、私にはとてもできず、科目と関数を少し入れただけで終わってしまった。

 最後に面接だが、フランクというよりはカッチリとした雰囲気で、面接官も圧が強い感じだったことに加え、何だかなんだで久々の面接だった為、いつものように上手く話せなかった。それ以上に、逆質問の中で、この会社での評価の基準は結果だけである、と断言していたのが印象的だった。どれだけ早出しようが、どれだけ残業しようが、どれだけ頑張ろうが知ったことではない。結果さえ出していれば、定時であがろうがどうしていようが関知しない。過程などどうでもいい、結果が全てだ、と。中々強い評価基準で、ちょっと萎縮してしまった。海外などはそう言った傾向があるだろうし、実際そういった形式が今後の主流になっていくのだろうが、ここでやってやろうじゃねぇかとならずに尻込みしてしまうのが、私の悪いところであり、就活に失敗する理由だろう。

 きっと今回も落ちただろうが、それはいつものことである。それより、書類の選考が通っていないのか、中々他の面接が組まれていないのが気になる。現在経理と営業を志望しているが、他の業種も選考対象にして、面接の機会を増やさなければならないかもしれない。

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