QC5

 今日も今日とて残業である。社会人になってから初めて、会社を出る時間が21時を超えた。いつも定時上がりの私にとってはとんでもないことである。

 ずっとQCの資料作成をしていて、後半は上司とどういう風に発表するか、どういう資料にしてくかという話し合いをしていた。面倒だろうにこんな時間まで付き合ってくれる上司には頭が上がらない。もっとも日頃から上司は相当遅くまで残っているらしいので、普段と大差ないのかもしれないが。とはいえ、私が横槍を入れてくることは想定していなかったはずなので、どちらにせよ頭を下げるしかない。

 残業を本格的にするのはここ最近になってからだが、やっていて思うのは、若干おかしな気分になるということである。いわば深夜テンションのような状態になり、普段の仕事中よりも時間の流れが遥かに早く感じる。

 今日の残業時間は4時間で、普段の仕事時間が7時間半であるから、1.5倍はやっていたということになる。だが、そんなに時間が経っているとは感じなかった。普段からこのくらいのスピード感で時間が経つと良いのだが。

 ずっと上司とQCのプレゼンをどうするか話し合っていたが、こういった話し合いをするのもなんとなく楽しく感じた。これも深夜テンションかもしれないが。そう考えると、案外残業というのも悪くない、などと思ってたまるか私は定時に帰りたい。

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