マカロンみたいに
もうすぐ、一年が終わる。
今年の短歌手帳を、見返してみる。
好きな歌を書き留めた手帳で、ほとんどはNHK短歌テキストからとったものだ。
短歌テキストで見て、素敵だなあと思って、書き留めた。
マカロンって、ぴったりの表現。
華やかで、軽やかで、甘くって。
音の響きもかわいい。
昔、近所にマカロンの専門店があった。
それまで、マカロンは甘すぎるイメージがあって敬遠していたけれど、そのお店のマカロンは、酸味が効いて爽やかな甘さで、さっくりしつつ、しっとりとして、とてもおいしかった。
一番好きなのは、フランボワーズのマカロン。鮮やかな濃いピンク色で、甘酸っぱい。マカロンみたいな女の子は、私の中では
フランボワーズのイメージだ。
この歌の女の子は、はじめからマカロンだったわけじゃないのかな、と思う。
がむしゃらに何かに取り組んで、ゴツゴツ生きて、周りからも頑張り屋さんと言われて。でも、どこかでふっと疲れたか、何かにぶつかって粉々になって、これからはマカロンみたいに生きようと決めたのではないか。
想像の膨らむ歌。こんな歌が詠めたらなあ。
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