冬のビタミンカラー
散歩をしていたら、大きな実をたくさんつけている木を見つけた。
とても華奢な木なのに、なっている実は驚くほど大きくて、片手に乗りきらないくらい。
鮮やかな黄色で、表面はブツブツ、ゴツゴツ。ところどころに、ツノみたいな突起がある。
なんの木だろうと思って近づくと、ちゃんと名札がついていた。
オニユズ、というらしい。
でもゆずではなく、文旦の仲間とか。
確かに、見た目はゆずに似た感じがあるけれど、この大きさは、文旦といわれると納得。
四国の祖母から文旦を送ってもらったことがあるけれど、本当に大きいのだ。
オニユズの実を、両手で持ってみる。
ずっしりとした手応え。よく枝が折れないなと感心する。
1mくらいの小ぶりの木なのに、こんな重たい実を7、8個もぶら下げて、健気に立っている。
冬になると、近所のキンカンやかりんなど、いろいろな柑橘系の木が、たくさん実をつける。
紅葉も美しいけれど、パサパサに枯れて散っていく姿は、ちょっと寂しい。
そんな中、みかんが木にぽちぽちとついていると、ちょうちんみたいで、パッと辺りが明るくなる。
果物のなる姿って、かわいいなあ。
オニユズのおかげで、ぽかぽかの散歩になった。冬の散歩も、いい。
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