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10数年ぶりにベースを再開したキッカケは「復讐心」だった

ここではベースの練習や音楽関連の事を記事にしていますが、

今回は僕が約15年以上ぶり(え? もうそんなに経つ!?)

にベースを再開したキッカケを話していこうと思います。

まず僕がベースを再開したのが2022年の2月になります。

それまではベースを再開しようとは思ってもいませんでしたし、仮に触ったところでちょっと弦を弾いて終わりぐらいだったでしょう。

でも今は毎日ベースを練習するぐらいに、本気でベースの練習をしています。

不思議ですよね

15年以上もベースを触らなかった奴が、何かに目覚めたかのようにいきなりベースを触り出すなんて。

もちろんこれには理由があるんです。

何で急にベースを再開しようと思ったのかというと

それは僕の中の復讐の炎がメラメラと燃え上がったからになります!

正に復讐心が僕の中で芽生えたんです。

復讐心・・・言葉だけ聞くと物騒ですね。

でもこれは決して、法を犯すようなことをする!ということではありません。

ただ特定の人物に仕返ししたい!というのはあります(笑)

今回ベースを再開したキッカケとなった、この復讐心について話していきたいんです。

音楽から離れてしまった原因の1つ

僕がベースを始めたのは17歳の時、それからバンド活動などを行っていきました。

その当時に以前の記事でベースを購入した時の事を書きましたが、その記事でも出てきた学校の同級生でギターのダンという男がいます。

まずこのダンという男が問題で最初はまだ良かったものの、一緒にバンドをやっていくにつれて徐々にギターのダンと、僕は折り合いが悪くなっていきました。

さらには僕が加入した1カ月後ぐらいに入った、同じく学校の同級生でヴォーカルのメイも加入しました。

しかし僕はメイに対しても、あまり快く思っていませんでした。

何故ならメイが加入した理由は、明らかに音楽が好きだからとは到底言えなかったからです。

ここでそれを話すと長くなってしまうのでまた別の機会にしますが、少しずつバンド内はギスギスしていくようになります。

というか途中から完全に、

ベース&ドラム VS ギター&ヴォーカル

みたいな感じでバンド内で真っ二つに対立していました。

とにかく仲が良いとは言えませんでした。

当然、当時は音楽が楽しいとも思えなくなっていき、徐々に音楽に対する熱も冷めていってしまいました。

まさかの2人との10年以上ぶりに再会


ここまではただの過去話ですが、問題はここからです。

この嫌っていた2人と、僕は約11年ぶりぐらいに再会してしまったのです。

それが2021年の9月頃?だったかと思うんですが。

僕が仕事帰りにいつものようにスーパーに買い物に行ったら

レジに並んだ目の前に真っ赤なTシャツを着た男性が並んでいたんです。

そのTシャツは逆襲のシャアに登場する、サザビーがプリントされたガンダムTシャツでした。

好みは人それぞれだし僕もガンダムは好きだけど、少なくとも僕はこのTシャツで外は出歩けんわと思ったのが正直なとこでした(笑)

だけどその男の風貌には、どこか既視感がありました。

実はギターのダンもこういうTシャツを着てたような気がしてたからです。

(後ろ姿も何となくまさかな~)

と思っていました。

すると、こちらの心情を察したかのようにサザビーTシャツを着た男性がこっちを見たんです。

あ・・・

目が合い、それは紛れもなく一緒にバンドをやっていたダンでした。

そして・・・

そのギターの前にいた女性がいたのですけど、

はい、ヴォーカルのメイでした。

実は二人は夫婦です。

そしてバンドをしていた時はカップルでした。

つまりバンド内恋愛をしていた訳です。

↑この時点で上手くいかない雰囲気がプンプン漂ってくるでしょう?

確かにプロのアーティストには夫婦やカップルでバンドをやっている人もいるし、

趣味でやってる人でも、それで上手くいってる人もいるかもしれません。

でも僕は上手くいかなかった。

恋愛そのものを否定するつもりはありませんが、でもやっぱりみんなで1つの物を作り上げる活動の中で、

彼氏彼女の関係の人間がいたら、色々と面倒になることがあったのも事実。

特に当時は10代ということもあって、10代の恋愛となれば一緒にいるだけで楽しいぐらいに燃え上がるのも分かります。

バンド活動と恋愛を切り替えることが出来なかったんでしょう。

2人にとってバンド活動はお互いに会えるキッカケともなっていました。

だけど、そんな事は僕やドラムには関係のない話し。

音楽は音楽、恋愛は恋愛なわけです。

そういうのは他所でやってくれ・・・という場面は何度もありました。

それに2人はお互いを褒めちぎって、上手くいかない事に対しては全て周りのせいにする。

つまり僕とドラムに対して、2人はそういう態度を取り続けていたわけです。

対立の構図がああなったのは、正にそういう事情もありました。

ただ2人の恋愛は対立になった要因の1つに過ぎず、バンドが上手くいかなかったのは、

もっと根本的なものというか、色々な要因が重なり合ってのものでした。

いや・・・もうね・・・

ハッキリ言ってしまえばダンとメイの2人が、僕とドラムを根本的にバカにしていたからです。

まあここではこれ以上は話しが逸れるので、いつか別の記事で当時の内輪揉めのことを話せればなと思っています。

話しを戻すと、そんなこともあって僕は2人が嫌いでした。

もう1度言います。

大っ嫌いでした!!!

誰が何と言おうと嫌いだったんです!

ドラムスティックでぶっ叩きたくなるぐらいに!

お前らの頭をスネアにしてやろうか!って思うぐらいに!

そして、あの2人と音楽をやって上手くいくはずも、楽しくできるはずもなかったんです。

だから久しぶりに会って、うわ・・・っと思ったのが本音でした。

でも僕はこの時、少し無駄な足掻きをしました。

コロナ禍だったこともあり、お互いマスクをしていたので知らんふりを決め込もうとしたのです。

当然これは通用するはずもなく、ダンは

「あ、久しぶり~」

と挨拶をして手を振って来ました。

最初僕はそれに反応しませんでした。

直後にメイも後ろを振り返り、僕に気付きました。

だけどメイは僕に気付きましたが、向こうも気まずかったのか反応しません。

丁度いいと思い、このまま知らんぷりを決め込もうかと思いましたが。

僕に気付いたダンがそのまま話しかけてきたので、流石に無視を決め込むわけにもいかず。

「ああ、久しぶり」

みたいな素っ気ない返事をしました。

正直、その時になんて返事したかはあまり覚えてません。

少なくともお互いにかなり、たどたどしかったのは覚えています。

メイに至っては、僕が嫌っていることに10年以上経ってやっと気づいたのか、全く話しかけてきませんでした。

覚えてるのはダンが、

「これからはまた会おう」

みたいな話しをしてきたのは覚えています。

それに対して僕は、

「ああ、そうだね」

と、建前で返してたと思います。

まあ恐らく向こうも話す事に困って、建前で言ってきたんだと思いますけどね。

その後は他愛のない話しをして、連絡先を交換することもなく別れました。

復讐心を燃え上がらせ眠っていたベースを10数年ぶりに引っ張り出す


家に到着し、スーパーで買い物をした物を冷蔵庫に詰め込んで一息着いた時でした。

何となくイライラしていました。

この時は、久しぶりに会いたくない2人に会ってイライラしているものだと思っていました。

でも・・・

上手く説明できないんですけど、ちょっと違うというか違和感もありました。

ただ単に嫌な2人に会った事が、イライラしている原因なのかな?と考えていました。

そこでしばらく考えて分かったのが、僕の中で燃える復讐の炎がメラメラと燃えていることが分かったんです。

これは確かに嫌いだった2人に対しての復讐ではありますけど、何というか。

イライラしていたのは、そこじゃないんです。

久しぶりに会った2人を見て、

自分が好きだった音楽が、こんな2人のせいで離れてしまったのか!

何ともったいない事をしていたんだオレは!!

という自分自身に対してのイライラだと気づいたんです。

つまり散々バカにしてきた2人への復讐、自分が好きだった音楽をこのまま終わらせたくない。

これがイライラの正体、自分の本音だったんですね。

つまり今までずっと、心のどこかで

音楽をまたやりたい!

という気持ちがあったんです。

15年以上燻ぶっていた心に、皮肉にも大嫌いだった2人が火を点けてしまったんです。

自分の本音に気付いた僕は後日、居ても立っても居られず

実家に眠っていたベースを引っ張り出してきました。

15年以上ぶりに外に出たベース。

長年ハードケースに眠っていたベースは、あちこちがサビてしまっていて決して綺麗な姿とは言えず。

弦も錆びてチューニングも狂いまくってました。

「ああ・・・こんなになるまで放置してごめんな・・・」

無残な姿とも言える自分のベースを見て、とても申し訳ない気持ちになりました。

実家から現在住む家に持ってきたベース。

しかし置き場所に困り、とりあえず一旦ハードケースに。

それから時間をかけてスタンドを購入し、新品の弦も買って張り替えました。

中古のアンプも探して購入して、スマホにチューニングアプリを入れて15年以上ぶりにチューニングを行いました。

心機一転、僕はベースの練習を始めたのです。

それはいずれ・・・

僕をバカにしたダンとメイ、あの2人を見返してやると。

練習を重ねて、それなりに自信を持てるベーシストになって、

もし巡り巡って志を共にできる人たちに出会えて、再びライブをできるようになったら、

あの2人をライブに招待してやると。

そして招待したダンとメイの目の前で、

「お前らが散々バカにしてたベーシストは、お陰様で今はこうなったぜ! 今頃になってまた一緒やりたいと言っても、もう遅い!
たとえ土下座されたとしても、もうお前らとは一緒にやることはないぜ!」

なんて思いながら超絶プレイをしてやりたいと。

これが僕の思った復讐心。

現実問題として、僕がまたライブをやれる可能性は低いです。

仮に出来たとしても、2人が来る可能性は0に近いでしょう。

でも、それでもいいんです。

おそらく、今はあの2人は本気で音楽をしていないと思います。

それは当時から本気でないことは明白でした。

今の僕はただ好きな音楽、そしてベースを弾きたい。

かつて10代の僕が目指したベーシストに・・・

僕自身が、あの2人が手の届かないベースプレイヤーになることが最大の復讐になるんです。

傍から見ればチンケな考えに見えるかもしれませんが、大嫌いだった2人に会った事が、

皮肉にも僕が再び動く動機にもなりました。

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