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生産性を向上すればするほど、慢性的な疲労に陥ってしまうのではないかと思う今日の頃ですが。

 生産性を向上させる。より短い時間でより多くの仕事をこなしましょう。もっと、もっと、レベルアップできるように頑張りましょう。自分は思います。その先に待っているのは破滅ではないのかと。

 頑張れば頑張るほど体力、気力は疲弊していきますし、そんな環境にいるとリラックスする術を忘れてしまいます。メンタル不調に陥る人が多いのにも頷けます。

 休んでもHPとMPが充分に回復しなくなる。

 リラックスできない状態が続くと睡眠にも支障が起こってきます。寝ても熟睡できず疲れが回復しづらくなってきます。それはドラクエに例えれば、休んでもHPとMPが回復しなくなる現象だとでも言えば良いでしょうかね。三国志でいえば、常に負傷状態(能力が半分に下がる)になっている状態といえばいいでしょうか。

 睡眠負債によって生産性が著しく低下する。

 睡眠不足で睡眠負債が溜まってくると心身に多大な影響を及ぼします。免疫力が低下して風邪をひきやすくなり、摂取カロリーが増えて太りやすくなります。作業効率が悪くなり生産性が著しく低下します。

 いつもなら15分で終わる仕事が30分かかったりと。問題なのは、そのパフォーマンスの低下に自分では気づけないことです。何とも恐ろしい睡眠負債の影響です。

 今の社会に必要なのは働き蟻の社会システムだと思う

 働き蟻の社会システムは、よく働くアリ、普通に働くアリ、ほとんど働かないアリの3つの層に分かれていて、例え働かないアリを排除しても再び働かないアリが出現して3つの層に必ず分かれてしまうと言われています。

 しかし、その社会システムのメカニズムをよく調べていくと、働かないアリは実は補充要因として必要不可欠なものだったようで、要は働くことに疲れたアリと交代するために必要だったのです。働かないアリも社会システムの中では重要な役割を果たしていたと言うわけです。

 人間の社会はアリ以下であると気づく

 今の現代人は働きアリの世界でいえば、よく働くアリになることを強いられていると言えます。しかし、交代要員はほぼいないと言っても過言ではない社会のシステムだと思います。だから限界まで頑張りメンタル疾患にかかる人が多いのだと思います。

 現代人の社会は、働きアリの社会よりも過酷なシステムで成り立っていて、それは恥と言っていいと思います。生産性をあげよう!と言う社会的なプレッシャーの中で人々は苦しみもがいて命を削りながら生活しています。

 6、7割の力で働く必要がある

 結局のところ、いくら一人の人間が頑張って生産性を上げたところで何の意味もありません。ガンダムの世界で例えると、ガンダム一機がどれだけ頑張ったところで戦争に勝てる訳ではないというわけです。

 結局、組織というものは人間一人が潰れた所で何の影響もなく回っていくものです。潰れた人間はその後の人生に多大な影響を与える一方で組織にはほぼダメージはありません。言い換えると潰れるだけ損な話だと言うわけです。

 組織にとっては使える人材だったが、それまでだった。そんなやりとりで終わることでしょう。結局は仕事は6.7割でやるくらいが適正で、頑張りすぎず、適度に力を抜いて働くということです。

 ガンダムの世界でいえば重要なのはジムの存在だと言うことです。ジムはジムなりの働き方があるわけで、ジムにガンダムのような期待をかけてはいけないと思います。

 もう一度言います。

 際限のない生産性向上志向の先にあるのは破滅です。







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