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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス『シン愛社精神』【わがまま社員をファンにせよ】

1  はじめに

  私は「日経ビジネス」を定期購読し、自由時間は十分あるので、気になった
 記事を整理しました。

2  今回の特集 :   『シン愛社精神』【わがまま社員をファンにせよ】

 (1) ワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透し、無理な仕事は受け付けず、常
  に自身のキャリアを考え、転職の機会をうかがい、リスキリングに精を出す
  という、経営者からすれば「わがまま」極まりない社員が増えたが、誰もが
  内心では「誇れる我が社」を求めているはずで、今、企業に求められている
  のは、猛烈社員を量産した昭和の愛社精神とは似て非なる、令和の「シン愛
  社精神」である。
 (2) 雇用の流動化に伴い、転職を希望する人が増え、正社員に占める転職希望者
  の比率は2023年に15.3%に達し、過去10年間に5.9ポイント上昇した(総務
  省調査)。
   会社の同僚との望ましい付き合い方として、「何かにつけ相談したり、助
  け合えるような付き合い」を挙げた人の比率は2018年に37%にとどまり、1
  973年の59%から22ポイントの大幅な減少となった(NHK調査)。
 (3) ①技術(情報技術等)②人口動態(高齢化等)③社会トレンド(共働き世代の増加
  等)による変化は、仕事のあり方や働く人の意識に大きな影響を与え、企業と
  個人の関係性にも変化が生じている。
   個人に着目すると柔軟な働き方への要求が強まり、企業や組織も従業員と
  どのような「ディール(関係性)」を結ぶべきか再考し、企業による方針の違
  いが鮮明になってきた。
   企業文化やパーパス(存在意義)はディールを構成する非常に大事な要素で
  従業員と価値観を共有し、長い対話のプロセスを経てこそ、望む人材を引き
  付けられる【『ワーク・シフト』著書の提言】
 (4) 従業員は経営者の言行不一致や共感力不足を見逃さず、SNSであっという
  間に拡散され、強烈な不買運動に見舞われるなど、米国でも企業と従業員の
  関係性の変化が目立っている。
   コロナ禍を経て会社に尽くすよりも自分自身の生活や心身の健康を重視す
  る人が増え、1990年代半ば以降に生まれた「Z世代」が職場に加わったこと
  で、この傾向はより顕著になっている。
 (5) 本特集で提唱する「シン愛社精神」は、令和の社会規範にのっとり、社員
  のウェルビーイング(心身の健康や幸福)を尊重するものでなければならず、
  経営者には、社員に対する思いやりが求められ、『シン愛社精神時代【経営
  者の心得五箇条】』が紹介されている。
   ① 立派な理念を持ち、社員に熱く語るべし
   ② 理念に反する行為はするべからず
   ③ 社員を思いやる気持ちを持つべし
   ④ 社員の貢献意欲につけ込んで過重な労働を求めるべからず
   ⑤ ブラック企業と紙一重と心得よ

3  その他の内容

 (1) 韓国が異次元の少子化(2023年の合計特殊出生率は0.72)で、国家消滅の危
  機を前に移民社会への転換を急ぎ、日本を超える賃金水準(韓国の一人当たり
  GDPは2024年で日本を上回っている)を強みにする一方、外国人を「研修生
  」ではなく、法的に「労働者」として位置付ける『雇用許可制(韓国労働者と
  の均等待遇を確保)』で、外国人労働者の受け入れを拡大している。
   人手不足に悩む日本を支える主力は東南アジアからの出稼ぎ労働者だが、
  近年は母国の経済成長が著しく、歴史的な円安もあって日本行きのうまみは
  失われつつある一方、日本・韓国・台湾の3者間の獲得競争が一層激しくなり
  将来的には中国がその争いに参戦する可能性もある。
   技能実習制度が導入されたのは1993年(バブル崩壊のタイミング)で、技能
  実習生という「安価で都合の良い労働力」という存在により、産業構造の転
  換は先送りされ、現在にまで至る長期低迷につながり、失われた30年の象徴
  とも言える技能実習制度にきちんと決別することに日本経済再生の糸口があ
  る。
 (2) 政府が副業を推進し始めた2018年以降、副業解禁で社員を「送り出す」動
  きは広がったが、副業人材を「迎え入れる」企業はまだ少なく、人事手続き
  が煩雑になったり、社内情報が流出したりするリスクを重く見ているためで
  ある。
   民間の調査結果によると、社員の副業を認める企業の割合は2023年に60.
  9%に達したものの、副業人材を受け入れた実績のある企業は24.4%にとど
  まる。
 (3) インバンドの増加で日本食が世界各地に浸透する中、外食業界では海外展
  開や多角化を意識した社名変更が相次いでいる。

4  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  今回の特集記事も、前回の特集記事『休めニッポン』【疲れた会社は稼げな
 い】と同様に、日本独特の組織・風土などが制度疲労を起こし、「ガラパゴス
 化」していることが主な要因ように私には思える。
  私は2度目の仕事を退職し、貯金を取り崩しながらの年金生活で、この7月で
 71歳になり、今の日本の会社などの現況に特に関心はないが、『ワーク・シフ
 ト』の著者が指摘するように「①技術②人口動態③社会トレンドが大きく変化
 している」ことなどを考えると、「働き手の立場」に立って会社も大きく変わ
 らずを得ないように単純に思う。
  私の一人娘も、就職するまでには色々な事があったが、今、働きながら(私に
 は、娘に合った仕事でよかったと思う)子育てをし、「パワーファミリー(共働
 き世帯で、年収が1500万円以上)」
に近づいているように思えるので、これか
 らも無理をせず働いて、娘達(私の宝物の孫)の「見本」になってもらいたいと
 思う。
  今の私が最も気になることは、私の「宝物の孫(現在、中学1年生の姉、小学
 2年生の妹)が働き始める時に、日本の社会・経済がどうなっているかである
  姉は、自分から目指した中学受験に合格し、今、バスケ部に入部して日々楽
 しそうに頑張り、妹は、体が弱く病気がちであるが、そろばんやバレエ(最近、
 始めた)に頑張っている。
  大学院教授がテレビ番組で「今の日本の社会・経済状態を知るには、一人当
 たりGDPを見るがいい」
と言っていたので、ChatGPTで調べてみた。
  一人当たりGDPは、GDP(国内総生産)を人口で割り、国の経済力や生活水準
 を比較する際に利用される。
  日本の一人当たりGDP(2024年)は、約34,000ドル(約5,000千円)で、世界1
 89ヶ国中38位で、他の先進国平均を下回り、特に、日本の経済及び政治の分野
 の順位は最低のランクで、日本の国際的地位は大きく低下し、「日本は、もは
 や先進国ではない」
ように私には思える。
  先進国と比較して低い理由として、①人口減少と高齢化②経済成長の停滞(長
 期的なデフレ等)③労働生産性の低さ④技術革新の遅れ⑤規制の多さなどが挙げ
 られる。
  また、日本人と欧米人との違いを調べてみると、下記のことがわかった。
  (1) 価値観
   ①
日本人: 他者との調和や協力を重視(集団主義)
   ② 欧米人: 自己表現や個人の権利を重視し、自己実現を追求(個人主義)
  (2) コミュニケーションスタイル
   ① 日本人: 非言語的コミュニケーション(間接的な表現)
   ② 欧米人: 直接的なコミュニケーション(素直な意見交換)
  (3) ルールや規則の遵守
   ① 日本人: 社会ルールや規則を守る
   ② 欧米人: 個人の自由や創造性を重視
  (4) 義務感と自己表現
   ① 日本人: 他者への貢献や責任を重視
   ② 欧米人: 自己欲求や目標を追求
  (5) 教育システム
   ① 日本人: 非常に競争的
   ② 欧米人: 個人の創造性や自主性を重視
  (6) 仕 事
   ① 日本人: 長時間労働と終身雇用(責任感強く、チームワーク)
   ② 欧米人: ワークライフバランスを重視(個人の成果や能力を評価)
  私が以前から気になっている言葉に「アブラハム・マズローの欲求5段階説」
 
があり、それも調べてみると、①生理的欲求➡︎②安全の欲求➡︎③社会的欲求(所
 属と愛の欲求)➡︎承認の欲求(尊敬の欲求)➡︎自己実現の欲求と、人間の欲求を5つ
 の階層に分け、すべての人が必ずこの順番で欲求を満たすわけではないが、
 己実現の欲求
が最上位の階層で、個人が成長・創造性・ポテンシャルを追求し
 て理想の自分になりたいという欲求である。
  私がここで気付いたことは、「日本人と欧米人との違い」でみると、日本人
 
「自己実現の欲求」までの階層で、欧米人は「自己実現の欲求」の階層であ
 り、この違いこそが
「一人当たりGDPの差異」の大きな要因のように私には思
 
えるので、私の「宝物の孫」には、機会があれば、「自分の価値観を持ち、自
 己実現を目指す」
ことの大切さを話してみたいと思う。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレと資格学習やnotoでの「頭」の筋トレ
 で「老いと闘える最後のチャンスである」私の70歳代を、運に全てを任せ、ハ
 ッキリした姿勢と「まぁ、いいか」という気楽な気持ちで過ごす一方、「宝物
 の孫」の世話をし、働きながら子育てをする一人娘をサポートしていきたい。



 

 


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