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「ちょイケじぃじぃの独り言」: 日経ビジネス【管理職罰ゲーム/強いミドルをもう一度】

1  はじめに

  私の頭の老化防止のため、関心があった「日経ビジネス」を定期購読してい
 て、自由時間は十分あるので、気になった記事を整理しました。

2  今回の特集 :  「管理職罰ゲーム」【強いミドルをもう一度】

 (1) 目先の業務目標、働き方改革やコンプライアンスの強化などのあらゆる課題
  が管理職の双肩に重くのしかかり、管理職は心身共に大変である。
   「管理職になることが『罰ゲーム』化している」との声をよく聞くように
  なり、管理職が「割に合わない」と働く意欲をなくしてしまえば、組織全体
  の活力は低下する。
 (2) 管理職が負担に感じている3項目は、①管理職本人の業務量が増加②部下育
  成が不十分③後任者の不在である。
 (3) 日本の管理職は、海外と比べて、昇進が遅く、報酬も低い。また、管理職と
  一般従業員との賃金差は、1980年代以降、縮小している。
 (4) 管理職への昇進意欲は人によってばらつきがあるが、本誌のアンケートで「
  管理職への昇進承諾度」を0〜100%で回答してもらうと、平均値は48.4%
  であった。
 (5) 多くの日本企業は、採用が活発だった50代のバブル世代のボリュームが厚
  く、中間管理職の主力世代である40代の就職氷河期世代は絞られるが、「ア
  ベノミクス」が始まった30代以下になると徐々に増えていき、「ワイングラ
  ス型」の年齢構成になっている。
 (6) 「世界人材ランキング2023」によると、日本は64カ国・地域の中で43位
  と過去最低に後退し、特に、62位である「有能な上級管理職」のスキル不足
  が指摘されている。
 (7) 負のスパイラルを断ち切り、組織の活力の源泉となる強いミドルを取り戻す
  大手企業の取り組みが本誌で紹介され、これまで通りでは立ち行かなくなっ
  た管理職の「役割の再定義」がキーワードになっている。また、「生暖かさ
  」だけで社員を包み込もうとせず、「厳しく働き続けられる」という舞台を
  組織として整備することにコミットとしている。
 (8) 大学教授などが、ITやAIなどで産業構造が大きく変わる中、管理職はAIに代
  替が難しい「対人関係職」で、マネジメント能力が問われる時代に管理職に
  なれば転職市場では価値が上がると指摘している。

3  第2の特集 :   「急変する中国市場」【日本企業、2つの活路】

 (1) 10年以上にわたり、多くの日本企業が経済成長の果実を謳歌してきた中国市
  場だが、長引く不動産不況や地政学リスクの高まりなどで景気減速が鮮明に
  なり、もはやかっての高い成長率は期待できない。
   それでも、14億人を抱える巨大市場は無視できず、今も最も重視する拠点
  として中国が生産と販売ともにトップであるが、「日本ブランド」だけでは
  勝負できなくなっている。
 (2) 今、難度が高まる中国市場で躍進する日本企業の戦略は2つに分類できる。
  ① 日本企業のCEOなどが自ら中国に乗り込み、現地並みの意思決定を進める
   ほか、現地完結型の権限委譲の徹底に磨きをかけ、中国市場で完結するビ
   ジネスモデルを追求することである。
  ② 台頭してきたライバルである中国の現地企業との協業で、スピードを優先
   する姿勢を明確にすることである。
 (3) 中国で鍛えられたノウハウは、次なる市場開拓を進める上でもヒントになる
  かもしれない。

4  その他の内容

 (1) メタボとは、内臓脂肪に高血圧、高血糖、脂質異常が組み合わさった状態の
  ことを言い、米国の研究で、特に、炭水化物の摂取が少なく、かつ脂質の摂
  取が多い人は、メタボの可能性が高くなることが明らかになった。
 (2) ChatGPTの登場から10カ月がたち、AIを活用した業務改革が米国で花盛り
  である。
   米国の新興企業CEOが、AIの仕事と人の仕事の境界線を明確にし、業務改
  革におけるAIが果たす役割として、①AIを使い質の高い情報を効率的に収集
  (情報のインプット)②反復性の高い「つまらない仕事」をAIにやらせ、人の
  脳の「チョコ停」を減らして業務サイクルを高速回転(仕事の成果)③問題発
  生時にAIに相談して高速解決(情報のアウトプット)を強調している。
 (3) 経済協力開発機構のデータによると、2000年からの20年間で日本の設備投
  資額の伸び率は30%程度で、米国・韓国(約2倍以上)に比べると成長分野へ
  の投資が不十分である。
   それは「リスクの捉え方」の違いで、日本は「失敗しないのが一番と考え
  る」が、米国等では「リスクは機会というプラス要素として捉える」。

5  「ちょイケじぃじぃの独り言」

  「管理職罰ゲーム」の主な要因として、バブル崩壊などでの「停滞の30年
 」により、①社員の年齢構成が「ワイングラス」型で、中間管理職の40代は
 薄く、ボリュームのある上と下の世代に挟まれ、業務量や気遣いなどの増加で
 心身共に疲れていること②日本の設備投資額の停滞に見られるように、管理職
 にチャレンジ精神が希薄化して「スキル不足」が指摘されていること③日本の
 管理職は長く在籍すればできる中間管理職の仕事をし、企業は職位が上がるこ
 とを社員の唯一の動機づけとした人事制度を抜本的に改革してこなかったこと
 などがあげられると思う。
  私たちの時代とは違い、今は「働くこと」への価値観も多様化し、管理職へ
 の昇進意欲が人によってバラツキがあるのもわかるような気がするが、本誌の
 アンケートでの「管理職への昇進承諾度」の48.4%は低いような気がする。
  仕事の内容や責任を定めるジョブ型人事制度が進み、賃金カーブも見直しさ
 れる中、管理職になりたくない人が実務担当者のままでは年収が上がらない一
 方、管理職はAIでは代替が難しい「対人関係職」であり、管理職になれば、そ
 のノウハウを蓄積することで転職市場でも価値が上がり、生涯賃金で差が生じ
 ることになると思う。
  私が以前読んだ本でも、「新しい知識等を吸収できるのは40歳までで40歳
 からは今までに蓄積した『対人関係」などのノウハウが強みになる」と書かれ
 ており、長期的な視点から「管理職になる」ことの検討も必要ではないかと思
 う。
  また、私が以前読んだ「100年時代の人生戦略」でも、「健康や生きがいな
 どを大切にしつつ、老後資金を含めた『お金』の適切な対応が不可欠である」
 と書かれており、私も今70歳で元気で生き続けるつもりでも、やはり、老後資
 金のことは気になるので、長期的な視点からの「生涯賃金」の検討も必要では
 ないかとも思う。
  さらに、日本での人口減少や超高齢化等による市場の縮小を踏まえると、や
 はり、多くの人口を抱える中国、EUやインドなどへの市場進出は成長面からも
 必要不可欠となり、その市場で勝ち抜くためにも「強いミドルの復活」が求め
 られると思う。
  最後に、私は運動での「体」の筋トレやnotoでの「頭」の筋トレなどで健康
 寿命を伸ばす一方、「宝物の孫」の世話をして、働きながら子育てをする一人
 娘を私なりにサポートしていきたい。
  *「ちょイケじぃじぃ」:  「ちょっとイケてる(イカしている)じぃじぃ」

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