君がいなくては

君がいなくては生きていけない。

依存だろうか。でも、仕方ないんだ。もう苦しいんだ。どうしようもないんだ。

残酷な現実という言葉が陳腐すぎて表現に適さないほどゴミのような現実なんだ。もう救いがないんだ。

宗教にも頼れない。神も仏も何もしてくれない。結局あれは心のよりどころになり得るに過ぎないのだろう。心のよりどころならば、君がなってくれればいい。

頼ることはしないから、できないから、ただそこにいてくれるだけでいい。いま独りにされたら、もう生きていけない。理不尽な地獄をどうやって生きていけばいいのか分からない。なぜ生きているのかもわからない。

まだそこにいてくれないか。いましばらく。そのうち起き上がるから。ついた膝をまた戻していくから。もう少し。もう少しだけ。

僕のそばで笑っていてくれ。


そうしたら、多分、まだ、
頑張れるから。

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