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エッセンシャル思考

最小の時間で成果を最大にする

「向上心はときには、あれもこれも試したいという、いいことは全部取り入れたいという欲求をうむ。だがそんなやり方では進歩しない。何事も中途半端に終わるのがオチだ」

冒頭では、このような言葉から始まります。これはダニエル・ピンクという有名な物書きの方の言葉です。

この本ではエッセンシャル思考とは何か、非エッセンシャル思考との違いについて書かれてあります。

エッセンシャル思考とは3つの思い込みを捨てることから始まります。「やらなくては」「どれも大事」「全部できる」という3つの思い込みです。これは非エッセンシャル思考の考え方であり、エッセンシャル思考は違う考え方をします。それが「やると決める」「大事なものはめったにない」「なんでもできるが全部はやらない」。この考え方をすることで、本当に大事なことを見極め、最高の成果を出すことができるようになります。

このようにエッセンシャル思考とは、数あるものから必要なものだけを取り入れるための思考のことです。時間は有限で、やりたいこと・できることを全部はできません。その中で本当に必要なものを選ぶ力がいります。そのためのエッセンシャル思考です。

トレードオフを無視すること

トレードオフを無視してしまうと、後に取り返しのつかない代償が待っています。

例えば、移動に10分かかるのに10分後にミーティングを入れる。勉強しなければいけないのに、遊びを入れてしまう人。次の日に大切な会議があるのに、前日の夜遅くまで飲み会をする人。これらすべては、トレードオフを無視していることが問題なのです。このような人たちは、すべてできると思い込んでいることが原因です。

何かにイエスと言うことは、同時にその他すべてにノーと言うとことです。何かを選ぶときは、何かを捨てなければいけないということです。

トレードオフを受け入れることは、つらいことです。全てできたほうが良いに決まっています。しかし、現実はトレードオフを受け入れるしかありません。何を選ぶか、何を捨てるか決める思考が必要になります。

情報の本質を見極める

ささいなことに気を取られ過ぎると、大局を見失います。本質を見抜く目を持たなくてはなりません。エッセンシャル思考の人は、人の話を聞く際、すべてを聞き切ることはできないことを分かっています。話の要点に注意することで、本当に大事なものだけを聞くことができます。

逆に、非エッセンシャル思考の人は、いつも何かを言う準備をして、ささいな情報にこだわってしまいます。自分がコメントするばかりを考えて、話の本質がつかめない。

ではどうしたら、本質を見極めるようになれるのか。それは問題を明確にすることです。問題があいまいな状態では、その中にある本当の問題を見ることができません。

問題を整理して、明確にすることで、本質というものは見えるようになります。

バッファ(余裕)をもつ

何か行動するときには、バッファを常にもつべきです。バッファは徹底的に準備をすることで作ることができます。

授業に出る前に、予習をしておく。電車に乗る前に、時間を調べておく。ささいな日々の行動に準備を加えるだけで、バッファは作ることができます。

そして、その準備を1.5倍多く見積もることです。周囲によく見られたいからという気持ちで、少なく見積もってしまうと、十分なバッファを持つことができません。

より多くのバッファを持つことは損ではないのです。

4つのエッシェンシャル思考を紹介しましたが、他にもたくさんあり、全てが考え方をアップデートさせるために役立つ考え方です!

さいごに改めて、エッシェンシャル思考をまとめると、

人生をより良くしていくには、選ぶ必要がある、全てを選ぶことはできない。

ということがメインのメッセージになります。

読んでよかったなと思った方はぜひスキを押してくれると嬉しいです☺️

最後までお読みいただきありがとうございました!

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