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【考察編】大迷宮バハムート前半戦

ということで今更ながら、新生エオルゼアのインスタンスレイドである「大迷宮バハムート」をスタート。
とりあえずストーリーの回収だけしたかったので、フォロワーさんに制限解除してお手伝いしてもらったため、現状特に苦労することもなく突破。
現状では侵攻編3層までクリアしている。

ドーガとウネが着てた装備だ!!と今更嬉しくなったり(どこで手に入るのか知らなかった)、そのセリフを今聞くと印象が変わるな…というポイントもあったので、忘れないうちにまとめておこうと思う。

こちらの記事は

  1. ここまでの大まかなストーリー確認

  2. 中盤(侵攻編3層)まででの考察

  3. ルイゾワ蛮神になってない?論

  4. 今から考えると「ここ見てたら印象代わったな」ポイント

この4本立てです。


1.ここまでの大まかなストーリー確認

新生エオルゼアのメインクエスト中盤でアルフィノと袂を分かったアリゼー。彼女はバハムートにより引き起こされた第七霊災の真実と、死んだとされる祖父ルイゾワの行方を追っていた。
「メテオ」はバハムートを封印していた古代アラグ帝国の構造物であり、墜落した破片が遺跡として点在している。ガレマール帝国を打倒した冒険者にウリエンジェ伝手でコンタクトしたアリゼーは、ともに「メテオ」の探索に挑むことになる。

ストーリー中盤(調べてて中盤だった!?とびっくりした)以来、蒼天のイシュガルドの最終盤に至るまで姿を見せなかったアリゼーが主役となったこのストーリーでは、ルイゾワの行動の謎を追うことができる。
(なお、アリゼーはアルフィノや冒険者の動向を知っていたようなので、アルフィノもアリゼーの動向自体は把握していた可能性がある)

一応新生からしか遊んでいないので、旧FF14(以下根性版)でどういう流れでストーリーが進められていたのかを事前に予習してから挑んだ。
根性版のED要約は以下の通り(興味ない人は読み飛ばしてください)。

ガレマール帝国の将、ネール・ヴァン・ダーナスが狂気の内に破滅的な作戦「メテオ計劃」を実行に移した。

これは古代アラグ帝国の遺物である月の衛星「ダラガブ」を、「大地に星を招く古代魔法メテオ」に見立てて落下させることで、エオルゼアを焦土と化す恐るべき作戦だった。

この危機に対し、各国のグランドカンパニーはエオルゼア同盟軍を発足。
冒険者たちはエオルゼア同盟軍の呼びかけに応じ、メテオ計劃の首謀者であるネール・ヴァン・ダーナスを打倒したものの「ダラガブ」の衝突は、もはや避けられない段階に突入していた。

そこでエオルゼア同盟軍は学術都市「シャーレアン」から来たりし賢人、ルイゾワ・ルヴェユール師を軍師として招聘。エオルゼアで信仰されている十二神の力を顕現させ、「ダラガブ」を天へと退ける秘術の敢行に乗り出す。

だが、十二神召喚を成すには、「ダラガブ」落着点で術を執り行う必要があった。落着点は、エオルゼア中央部のカルテノー平原。
彼の地には、狂信的なネール配下の帝国軍第VII 軍団が、真の目的を告げられず、ただ「その場を死守せよ」との命を受け陣取っていた。

かくしてカルテノー平原において、冒険者を加えたエオルゼア同盟軍とガレマール帝国軍がぶつかり合う決戦が巻き起こる。
ところが激しい戦いの最中、エオルゼアに迫った「ダラガブ」に異変が発生。なんと「ダラガブ」の外郭が砕け、その内部より古代の蛮神、バハムートが出現。「メテオ計劃」の真の目的とは、この古代の蛮神を甦らせることにあったのだ。

ルイゾワが十二神の力を顕現させ自らの軍勢を守護し、そしてバハムートを再封印して天へと還そうと試みるも、蛮神の強大な力の前に、あと一歩のところで失敗に終わる。
最後の破滅の瞬間……
ルイゾワは十二神の一柱、時と空間を司る神「アルジク」の力を用いて、
一握りの冒険者を、次元の狭間へと送り出す。

新生の未来へと希望を託すために。

公式解説を元に筆者が要約しています。

と言う感じで(とっても長かった)、今冷静になって読み返してみるとあまりにもやばすぎる内容がバンバン書かれててびっくりする。

このまとめから分かるのは、カルテノーの戦いはそもそもガレマールによる蛮神降ろしVSルイゾワ様による蛮神降ろしであったんだな、ということだ。そして、それは根性版をプレイしていれば理解できるということでもある。
これ分かってたうえで遊んでた人は本当に新生、面白かっただろうなあと悔しい気持ちになってくる。

今のところ、この大迷宮バハムートはルイゾワ様がいったい最後の瞬間に何をしたのか以上に「そもそも蛮神とはなんなのか、祈るというのはどういうことか」というエオルゼアの根幹にかかわる物語なのだと認識している。

2.中盤(侵攻編3層)までの考察まとめ

twitter上に残していたメモをベースに、この時どう考えていたのかを追いかける。

・エオルゼアは一度滅び、蘇っている(アリゼー曰く)。この探索はその原因を探るものである。

まずこの一言が、この段階までで一番引っかかっていた。
アリゼーは明確に「エオルゼアは一度滅び、蘇った」と発言しているが、これが個人的にはかなり意外だと感じた。つまりエオルゼアの人々(少なくともアリゼーだけでも)は「第七霊災によってエオルゼアは滅んだ」と認識していたことになるからだ。

我々プレイヤーは根性版がサ終し、新生エオルゼアがスタートしたことを知っているが、これはあくまでメタ的な認識。内部に存在する人々は、そのことを知る理由がない。
ただ落ち着いて考えてみれば、霊災が訪れること=時代の終焉=滅亡と考えているならつじつまが合う。実際古代アラグ帝国は、第四霊災によって文字通り滅亡している(クリスタルタワーのストーリーを見る限り、人は生き残っていたようだが)。
この辺は「滅亡」という言葉に対する考え方の違いかもしれない。

バハムートの現状について

・バハムートはカルテノー近辺の地下深くで傷つきながらも生存している。
ウリエンジェがその近くで地震が発生したと発言しているし、バハムートはカルテノーから姿を消した=その後の消息が分からないとされているので、まあカルテノーの地下にいるのは間違いないだろう。
ちょうどエオルゼア3国の中心点みたいだし。

・ バハムートはアラグの技術によって信者なくして存在していたと仮定されていたが、実際にはバハムートのテンパードが存在していた。
これも確定。
カルテノーの戦い以前に死んだはずだったネール・ヴァン・ダーナスが、バハムートのテンパードと化していたからだ。

で、どうやら根性版の情報を汲み取ってみると「根性版の時点でネール・ヴァン・ダーナスはバハムートのテンパードだったっぽい」という記載があった。そういう類の発言をしているらしいのだ。
(これ以上はネタバレになるので撤退したため詳細不明だが)

つまり、ネールが根性版でやたらめったらメテオ計劃を推し進めようとしていた理由は「バハムートのテンパードとなっていたから」であり、テンパードとなった彼がバハムートを降ろした蛮神降ろしこそカルテノーの戦いの本質だったと言えることになる。

こうなってしまうと、一体どういう理由でガレマール帝国がエオルゼアに侵攻しているのか、なんだか分からなくなってくる。
蛮神を滅ぼすといいながら、蛮神を生み出しているわけだから。

おまけ:ネール・ヴァン・ダーナスについて

・なぜテンパードになったのか?
そもそも最初のテンパードは、一体どういう経緯で発生するのだろう?
新生では蛮神が直接手を下すことでテンパードになる人々が現れた。しかしネールの場合は、ダラガブの中に捕らえられたバハムートとは直接接触していない。
ほかの蛮神を降ろした蛮族を思い出しても、すでにテンパードになっていたと思う。今現在、私にはどのようにテンパードができるのかよく分からないので、ここにおいては仮説を立てる必要がありそうだ。

で、そうなると一番ありえそうなのが「なにがしかの強い願いを抱くこと」なんじゃなかろうか。
たとえばこれまでの蛮族たちも「平和に暮らしたい」とか「ドラゴン族に脅かされたくない」といった理由から強い力を望み、結果として蛮神を降ろしてテンパードが作られた。

つまり、一番最初に蛮神を作り出すのはやはり強い願いであり、その強い願いを抱いた結果、人々はテンパードとなる=その蛮神が願いをかなえてくれるはずだと盲目的になってしまうんじゃないだろうか。
ということは、ネールも何か強い願いがあったはず。その願いがいったい何なのかは分からないが、すでにヴァンの地位にありながらもっと名声を求めたとかかな。

・ネール・デウス・ダーナスと言う名前

グブラ幻想図書館に残されている「ガレマール階級論考」において、デウスという名前は存在しない。ということは、ネールが自発的に名乗っていると考えるのが自然じゃなかろうか。

このデウスは恐らくラテン語の「デウス」からきている。「デウス」とはラテン語で神のことを指す。なお厳密に言えば、男性の神のこと、つまりアブラハムの神のことを指す。
要するにネールは、神を頂かない国の人間でありながら、神を頂く存在となったことで名前から国での地位を表す「ヴァン」を捨てて、「神」を追加したんじゃないかなあ、というのが個人的な意見だ。

また、デウスという言葉で有名なものに、deus ex machina(デウス・エクス・マキナ)というものがある。

デウス・エクス・マキナ(deus ex machina、: deus ex māchinā デウス・エクス・マーキナー)とは、演出技法の一つである。古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在()が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。

Wikipedia「デウス・エクス・マキナ」より
強調は引用者による。

とりあえずサ終します!!と言ったFF14を最後、とにかく終わらせる手段として機能する「デウス・エクス・マキナ」こそがネールだった……と思うならば、神を信奉しない国の人間に名乗らせるという意味でも、メタ的に見てすごく面白いネーミングだと思う。

・【蛇足】ネール、なんか動きが女っぽくね?
プレイしていた時のムービーに登場したお辞儀モーションを見て瞬間的に感じたことなのだけれど、なぜか強烈に「女性っぽい」と感じた。

直観的な意見だし、声も聴いていないので何にも分からないが、どうしてそこまで「女性っぽい動きだ」と思ったのかを書いておこうと思う。

・お辞儀する際に膝を曲げる
多分ここが一番引っかかっているというか、もはやここ一点で「女性っぽい」と思った。
一番近いのはエレオスのお辞儀モーション。最後に顔を上げるところが印象に残りがちだが、細かく見ていくとちょっと違う。
まず左足を引いてから頭を下げるのだが、この時に前に出る右足を曲げない。

それに対してネールの場合はまず右手を大きく上げてから頭を下げ、右足を後ろに引いているのだが、左足が若干曲がって見える(つまり、体全体が沈み込む)。
また、この様子を後ろから見た時のボディラインが圧倒的に女性的なのだ。ふとももからお尻が丸くてぶっとい。比較対象がエレオスになってしまっているからかもしれない。

ガイウスがこうしたモーションを出さないために、ボディラインが外向きの男性っぽさを感じるガイウスと、内向きモーションを見せたネールで対比した結果女性っぽいと感じているだけかもしれない。
いずれにしてもネールが女なのか男なのかは、あんまり物語の根幹には関係ないよな、とこの辺で終わらせることにする。

…終わらせることにしていたのだが、以下の話を考えてみるとやはりネールが女性ではないかと思える。

3.ルイゾワ、蛮神になってない?論

副題:ネールとアリゼーが対比されているのではないかという仮説とその論拠

続いては何故、ルイゾワが生前の姿でアリゼーの前に現れたのかについて。

バハムートまでたどり着いたアリゼーと冒険者の前に、ネール(足元だけ登場している)とルイゾワが現れる。
そこでアリゼーは尋常ではない反応を見せる。あのシーンは唐突過ぎてびっくりしたのだが「アリゼーがルイゾワのことを特別視しすぎた結果、半ばルイゾワは蛮神化しており、そのために縁の深いカルテノーに姿を現したのではないか」と考えるとなんだかしっくりくる。

アリゼーが過剰な反応を見せたのは、彼女自身がルイゾワのテンパードに半ばなりかかっていたからだ、と思えばある程度合点もいく。どんなに大好きなおじいちゃんであっても、あの瞬間に叫びすがるような顔をするだろうか?
また、場所的にも偏属性クリスタルが大量に存在する場所なので、蛮神が召喚されるにふさわしい立地であるともいえるはず。

もしも蛮神を生むのが「強い願い」であるとするなら、十分アリゼーが蛮神を生み出す素地はそろっているはずだ。そしてその証拠として、アリゼーや冒険者の前に姿を現したと考えれば納得がいく。

またこの理論が正しければ、古の蛮神バハムートをエオルゼアに第七霊災前に生み出したのはネールと言えるかもしれない。

で、ここで気になるのが「それならなぜネールが登場する必要があるのか?」ということだ。
もちろんバハムートを維持するためには、テンパードの存在が必要不可欠。だがそれなら、別にネールという人間でなくても良かったはずだ。むしろ、ネームドキャラである必要性もない。
であれば、ネールがテンパードとなった理由が必ず存在するはず。(物語はそういう因果で成り立っている、理由なくそこに存在する物は、ゲームのグラフィック同様ほぼ存在しないと言える)

思い出してみると、新生には対比されている人々がいる。
たとえば2.0に登場するエッダちゃんの婚約者アヴィールと冒険者、ミンフィリアとリウィア、シドとネロ、2.1以降に登場するラウバーンとイルベルド、ナナモとアルフィノなどが代表的だ。基本的に新生は対比を追いかけていく物語になっている(もちろん、リウィアはのちに登場する姉ルキアとも対比されているが)。

つまり、こうした対比がネールとアリゼーにも当てはめられるのではないか?それこそがネールが登場した理由ではないか?

ネールのキャラクター性は、私には一切分からない。
だがもしもアリゼーと対比されているとするなら、アリゼーのように身近な大事な人を亡くし、そのために当時の境遇(つまりガレマール帝国軍)に身を置いていたのではないかと想像できる。
大事な誰かは恋人かもしれないし、兄弟、親、友人かもしれない。
だが、結果としてその目的を達成する手段に飲まれ、そのためにテンパードになって第七霊災を引き起こしてしまった。

この「大迷宮バハムート」は、ストーリーとしてはネールと似た境遇にありながら、それでも違う選択をつかみ取るアリゼーの物語…なのかな、と思っている。

ではこれからどうすべきか?

ということで今後やるべきことは以下の通り。

  • ネールとバハムートの息の根を完全に止めて、再封印する。

  • ルイゾワとの思い出と、その思いにちゃんとけりをつける。

そこそこやることが多い。
だが一番重要なのは最後に、キチンとアリゼーがルイゾワとの思い出や、今も抱いている親愛の情、そして死んでしまった事実とどう向き合うかということだ。
アリゼーは幸いすごく強くて賢い子なので、必ず彼女にとって良い選択ができるはずだ。つまり、ちゃんとルイゾワの死を受け入れ、彼を蛮神にすることもない……そう終わってほしい。

4.今から考えると「ここ見てたら印象代わったな」ポイント前半戦

1.「政治に動く誰かさん」

アリゼーとワインポートで落ち合った時のやつ。

邂逅編は2013年8月 バージョン2.0スタート時に同時スタート。
つまりこの時点ではまだガイウスを倒した直後のことなので、アルフィノがこの後何をやろうとしているのか、冒険者は知る由もない。

ところがアリゼーはもうすでにアルフィノの動向をしっかり理解していたようだ。これをやっていれば、ウルダハから脱出するときアリゼーからの差し金でチョコボキャリッジに乗る展開がすんなり理解できたと思う。

また、すでにアリゼーはアルフィノがやること、その結果すらも見通していたのではとすら思えるから怖い。
アルフィノはアリゼーのことが、アリゼーはアルフィノのことがお互いお見通しなのだろう。

2.「イシュガルドが目の色を変える」

1層目をクリアした後挿入されるムービー。
アリゼーは「ドラゴンの首につけられた装置が、ドラゴンの制御装置である」と発言する。
続いて「この技術があればイシュガルドが目の色を変えるだろう」とも。

蒼天のイシュガルドをクリアした今ならば、その言葉の意味が良く理解できる。
また、アジス・ラーに囚われていたティアマトを一体どうやってアラグ帝国が拘束していたのか、ここを見れば「なるほどもともとそういう技術があったのか」と理解もできる。

それと同時にこの技術を含め、ガレマール帝国が入手していれば随分蒼天のイシュガルドの様相も変わっただろう。意外とすげー技術がさらっと流されてた。
このムービーを見てから蒼天のイシュガルド後半に突入していれば、ガレマール帝国がなぜあの場所にいたのかを含め、より考察が深まったのかもしれないなと悔し涙を飲んでいる。

残り半分突っ走ったら死にそう

ということで取り急ぎ、前半が終わったタイミングなので今のうちにメモから膨らませて色々書いてみた。
まあそんなにあたっているとは思わないので、このあとの展開でアリゼーの頑張りをちゃんと見届けてあげたいな~と思う。

メインクエストがアルフィノの成長物語であるように、バハムートはアリゼーの成長物語だと信じたい。

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