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刀ステ科白劇 曲考察

科白劇、音楽についての個人的考察
※ラテン語に言及していますが、文法発音など素人です

◯オープニング曲
メインの曲が3拍子の曲はおそらく刀ステ初では。(永遠輪等、他にもあるのはあるけどメインは初)
そもそも3拍子っていうのは結構特殊
音楽は基本人間の身体活動の延長から生まれたものなので、まずできたのは4拍子。右足、左足、右足、左足、と動かすと4拍子。手を使っても同じ。だからこの成立過程でいくと、偶数の拍子が生まれるのはうなずける。けど、3拍子は奇数。
この拍子が生まれた経緯は謎
という説を聞いたことがあります。

3といえば、聖父、聖子、聖霊の三位一体などなど、特別な意味を持つ数字。人智を超えている数字として扱われている。今回のステの中心となった刀剣男士も3振りだし…
今回の題材にぴったりな拍子だと思いました。


◯ガラシャの子守唄
牡丹
末は桔梗…
歌仙も優しい笑顔で一緒に歌ってたの現地でみました。素敵だった。

◯ゲームBGM
全て使っていた気がします。
特に闇り通路BGM、前半はゲームのそのままで、戦闘シーンからだんだんアレンジが加わってくる。ストリングスが迫力あってよかったです

◯ボス戦

まず原作ゲームの慶長熊本ボスBGMから、歌詞(空耳)。おそらくラテン語

Ave Maria
gratia plena
et benedicta
??? cantat

に聴こえました。個人的和訳ですが意味は、

Ave Maria
めでたしマリア

gratia plena
恵みあふれる方

et benedicta
そして祝福された方

???? ??? cantat
????(を)歌います

最後のワンフレーズは分かるようで分からないけど、最初の単語は、はっきりとlかr子音と、e母音と、s子音が聴こえるので、l(r)es◯◯って単語なんかあったかな…と探してます。(lかrの判別も難しい!)
一番最後の単語はcantatな気がします。意味が「歌う」だから、これは直感

ラテン語はちょっと歌ったことある程度なので語学的なことは詳しくありません…
母音の発音はほぼ日本語と同じくaiueo=あいうえおってことはぼんやり覚えてる。
慶長年間の賛美歌だから、「歌オラショ」だと思えばいいのかなとかも

原作での慶長熊本ボスBGMは、短調だったのを長調で終わらせる一番最後の音、この音により奏でられる「コーダ」が最大の聴かせどころだと思います。
このC=ドの音は、光を象徴する音(ヘンデルの「天地創造」等参照)。
ガラシャが光に導かれ、解放された感じがする

※似てるけどピカルディ終止ではないんですよね?
ピカルディ終止は「同主調の主和音」なので、
転調はあれど主調はヘ短調であるこの曲でこの終止形をするなら、ヘ長調の主和音F(ファラド)で終わらせなきゃいけない。
(主調ではなく属調の同主調で終止していることになるんですが、この終止形ってありましたっけ…調べなければ)

ここでは、直前の5度の和音C(ドミソ)を、第5音ソを根音にした和音Gsus4にし、
さらにそれを和音Gにして、
最後のハ長調の5度になるようにした。この流れがとても自然。

こうして、G-C(VーI)で完全終止(よくあるオーソドックスな終止形)して、「光」であるCの音に曲を導いた。ガラシャを光に導いた…
戦いながら突破口を見つけ、彼女を解放した歌仙の様子が浮かんできました

舞台ではこのC和声の長調をオルガンで壮大に奏でるコーダがなくて、あれ?と思ってたら、

エンディング曲がCの曲!!

やってくれたわ…この曲がボス戦曲の続きにして、壮大なコーダ。これも、今までの刀ステになかった曲調です。力強いイタリア語歌曲。
綺伝で真剣必殺曲として使われてたので本来はそっちなんだろうけど、科白劇においてはコーダとして機能してた気がします。

signoreって何回も歌ってて、最後もこう歌い上げてて、意味は「あなた(男性を指す)、夫」なので、たぶんこれはガラシャから忠興への歌なのだと思いました…(個人的和訳です)
「花」を表すfioreがなかったので、第三者がガラシャを称える歌ではないのかな
※歌詞の一部は、この曲を歌われていた方がXに載せてくださってるのでそちらを参照

科白劇、そして綺伝も素晴らしかったです

※ふせったーより転記&推敲

#刀ステ #ネタバレ

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