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2023年神戸新聞杯振り返り



事前予想

メモ

✅上り3F 32秒台が出る高速馬場
✅直線はフラットに伸びる
✅ペース的に内やや有利、外やや不利
✅前半5F 61.2
✅後半5F 57.2
✅後半3F 33.6(10.7 - 10.9 - 12)
✅勝ち時計2:23.5はコースレコード

2019年以来の阪神開催。天候にも恵まれかなり早い時計の出る馬場での開催となりました。

武豊騎手騎乗のファントムシーフが逃げる展開。前半5F 61.2という数字からもわかるようにスローペースとなりました。しかし、中盤から後半にかけてはペースが上がり、残り3F~2F(600~400m)地点では10.7というラップを記録。最後までファントムシーフが粘りましたが、内目から伸びたサヴォーナ、サトノグランツが差しきる結果となりました。

推測ですが武豊騎手は持久力勝負に持ち込みたかったのではないかと思います。

上がり3Fの数字をみると早い上がりの瞬発力勝負に見えるのですが、中盤がそこまで緩まず、後半5Fは57.2と非常に早い数字になっているため、中段より前で運んだ馬たちは持久力もしっかり問われたとみています。

さらに、残り600m~400m地点までのラップが10.7と、コーナーがある中でかなり早い数字になっています。つまり、コーナーでの加速も求められた非常にハイレベルな一戦だったといえるのではないでしょうか。

よって、このレースで上位に来た馬たちの能力は総じて高く評価できると思います。

馬場状態

9/24(日)7:30
クッション値:9.3(標準)
含水率(芝ゴール前):11.9%
含水率(芝4コーナー):10.2%
使用コース:Bコース
(Aコースから直線部3メートル、曲線部4メートル外側に内柵を設置)
芝の状態:今週からBコースを使用。コースの変更に伴い傷んだ箇所はカバーされ、全体的に良好な状態。

レースラップ

過去5年の平均ラップと2023年神戸新聞杯のラップ比較

レースレベル

2歳新馬戦(芝2000m) 過去4年
神戸新聞杯 過去4年

同日に行われた2歳新馬戦と時計的な比較を行うことでレベルの判定を行います。

他の芝レースも含めて考えると、今週も早い時計がでるキレイな馬場が継続していました。しかし、レコード級の数字が多発した先週との比較では少し落ちる程度かなと思います。

そうした条件下で、阪神2400mのコースレコードを0.6秒も上回る時計が出たことは素晴らしいです。特に後半勝負となった中で33秒台前半の脚を使えた馬のスピード×スタミナは相当なものだと考えます。

以上のことから、今年の神戸新聞杯は時計通り非常に高いレベルと考えます。

※先週阪神2400m 2勝クラスを勝ったライリッズが2:24.2, 上り3F 33.9なので過剰評価である可能性も頭の片隅に置いておくとよいかも

ピックアップ馬

1着 サトノグランツ

戦前の調教過程や陣営のコメントからも、春からの成長を感じていました。それでも本番が次であることは明らかだったので、ここを勝つ可能性は低いと個人的に考えていましたが、よい意味で期待を裏切ってくれました。東京の未勝利戦を筆頭に、早い上がりが必要となるレースに対応してきた馬ですが、馬のタイプ的にスタミナ勝負がベストだと考えており、まだ能力の底を見せていないと考えています。鞍上が乗り続けて癖をしっかりとつかんでいることにも非常に好感が持てます。順調に菊花賞に臨むことができれば最有力候補となるでしょう。

2着 サヴォーナ

今回は、この馬が強さを見せたアザレア賞と似たような上り勝負となっており、適性がはまったのが最大の好走要因かなと思います。早い段階で逃げ馬のすぐ後ろのベストポジションをとれており、鞍上の好騎乗もありました。この馬も、勝ち馬と同様に、上りの早い瞬発力勝負というよりは上りのかかるスタミナ勝負が向きそうなタイプです。その点では、まだ能力を出しきったレースは少ないのではないかと考えています。今回の好走がフロックとみられ、菊花賞でも同じように人気しないのであれば次回も強く狙えるかもしれません。

3着 ファントムシーフ

鞍上の判断で初めて逃げる形での競馬となりました。刻んだラップはハイレベルであり、三着に残したのはこの馬の能力の高さを証明していると思います。ただし、これまで様々な競馬を試していますが、圧倒的な強さを見せたかというと疑問が残ります。個人的にこの馬は1600~2000mが適性距離ではないかと考えており、3000mという距離への不安もあります。現状菊花賞での逆転は厳しいのではないかとみます。

4着 ハーツコンチェルト

外枠に入った影響で外を回らざるを得ず、位置取りもやや後ろからになりました。上がり3F 33.3の脚で差してきましたが届かず5着。最後差せなかったのは直線でのポジションの差かなと思います。この馬は長くよい脚を使うタイプで、左回りかつ直線の長いコースがベストだとみています。実際馬券内に来たのは中京と東京コースのみです。スタミナは十分にありそうなので、菊花賞で人気薄になるならば面白い存在ですが、適性面でのハンデを覆してどこまでやれるかが焦点になるでしょう。

独り言

春の京都新聞杯を勝った直後から、サトノグランツの秋ローテはここから!と思っていたので結果を出してくれて嬉しい限りです😊

次が本番ということもあり、馬券的に単勝は薄目でいったのですが、想像以上の走りを見せてくれましたね!

鞍上のコメント通り、このまま無事にいってくれれば菊花賞の本命も託すことになりそうです😆


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おず




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