投稿3日目【仲間】

私の住んでいるところは過疎化が進む昭和のマンモス団地だ。
生まれ育ったこの街は自然が多く、家族も知り合いもたくさんいる。結婚してもこの街で子育てがしたいと希望して家を買った。

現時点での生活になんら不満はないけども街の高齢化、そして少子化は他人事ではない。
街で遭遇するのは若者よりも高齢者が圧倒的に多い。日中バスに乗れば老人ホームの送迎バスに間違えて乗車してしまったのかと思うくらい自分以外が高齢者。かつて本屋花屋お肉屋酒屋豆腐屋手芸屋CDショップ靴屋服屋などが軒を連ねた商店街はバタバタと潰れ新しくできたと思えばNPO法人。
多くはない若者はいっそう街を離れ買い物も隣町の大型ショッピングモールへ去っていくという悪循環。

私が子供の頃には小学校は3校、中学校は2校はあったのに今では1校ずつ。かろうじて2クラス維持しているようだが娘たちの頃にはどうなっていることやら。。

週末外を散歩していても公園に誰もいなかったり、子供の声が聞こえないこともあり夫と「寂しいね」などと声が漏れることは何度もある。

しかし、春の陽気でキラキラした今日、公園に行ってみると2家族が賑やかに遊んでいて途中から私たちも交流するなどした。
我が家を含めみんな2人の子供がいて聞けば娘たちと同級生になる子もいた。
「一体今までどこに隠れていたんだい・・・!」
当たり前なのだが自分たち以外に子育て世代がいたこと、偶然一箇所に3家族も一緒になる確率に感動した。

帰宅して夕飯のカレーを作りながら、窓の外に目をやり思った。
「この窓の明かりのどこかにもうちと同じように小さな子供を育てて奮闘したり笑い合っている家族がいるんだ」
少し勇気と元気が沸いた。

なんとか私たちの世代で街の活性化を応援したいものだ。

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