【昨日の出来事から】モーニングページ19【二本立て】

①好きなものと馴染みのいいものって別物なんだよなぁ
②満足感と満腹感って別物なんだなぁ


変な話ですが後者の話からいきます。
これは10/22に書いている10/22の体験です、今日じゃないんかい悪しからず。
平日でもハイシーズンの昼間ならバチ混みしちゃう、つまり土日祝は言わずもがなな場所へたまたまモーニングなど頂戴しに参ったのですわ。頂戴といっても当然きちんと御代は支払った上で。
軽いマフィンが甘いにしょっぱい、味噌を混ぜ込んだであろうドレッシングに和えられたサラダに豆乳仕立てと思しきポタージュ、グラノーラとフルーツの乗ったヨーグルトが添えられあい1,000円となります。
観光地価格にしちゃどうにも弁えが過ぎる価格設定に慄きながらも舌の上に乗せればまぁこれまた丁寧な仕事哉。
あまりに真っ次ぐな仕事ぶりにランチメニューもカフェメニューも拝見したところどれも食の道理を理解した献立の数々。次回は時間帯を変えてはせ参じたいと存じたワケでしてこのたわけ。

本題は勿論そこではないんですけど。
なんというか、歳のとり具合と腹具合の相関性について。
大人になってから「満腹度」と「満足度」の距離がどんどん離れていくんですよね、子供の頃双方の関係ってほぼニアイコールだったはずなのに。
質がどうのこうのよりメーカーの量産食パンや精製済み白米を胃袋へパンパンに押し込めればそれでOK、それが気付いたら小さな薄いバゲット一かけにレバーパテやらアンチョビやら味や香りの濃いものが乗ってそれに白ワインがあれば最高、腹の隙間とは余韻を堪能するために残すものですわといった感じに満足の方向性がどんどん変わっていってしまってるんですよね……朝から?呑めたらもっと最高ですね、はい。

で、この日いただいたモーニング。多分高校生の頃の自分だったら「もの足りない、マフィンもう2個ついてきたりしないかな」くらいの暴論は平然と飛び出たと思うのです。なのにこの時はチーズに枝豆の入った塩気のあるマフィンにクルミとカラメルをベースにした度合いが浅めながらも甘みのあるマフィン――双方とも片手の平で柔めに握れてしまう程度のサイズ、にとんでもない満足感を味わっていました。
で、多分味わいについてもそれこそ昔なら「甘さ中途半端だな/マフィンがしょっぱいって変じゃない?」くらいの偏見が平然と口をついて出ていたはず。
なんというか五感が縦横無尽に駆け回ることで物量消化に充当されるはずの体力が削れてるんじゃないかな、とふと思ったのです。こちらが5割。もう5割は消化機能の低下、単純な老い。

でもこうして見ると老いってなにも悪いだけじゃないんだなぁ。
寛容性が上がる?五感の到達し得る万物に対して。
それを向上させるものはたとえば体験、経験、挑戦、認知、受諾、諦観……生きていく上で誰もが避けられないもの。勿論それが良い方向へ作用することもあれば逆もまた然り。
今後の人生で今のガザ地区で生きるの死ぬの日々の食事どころか水分の摂取もままならない方々の状況にいつなるやもしれないけど、それでもこうした発見は心のどこかに書き留めておきたいものですね。
私の心は物忘れが激しいので一旦は、こちらに書き留めさせていただきましたが。


で、前者の話。
なんか池袋駅の東口に西武百貨店があって西口に東武百貨店があるのと同じくらいには紛らわしくて申し訳ない。
その後なにをするとも決めていなかったので、あてどなく歩を進めていたところで「何度も通りかかって気になりながらも入る機会のなかった店」がたまたま目に留まりました。
今でもあるところにはある、Jazz喫茶。
お前ジャズとか聴くんかい!いえ、そこまででも。
高校時代好きになったボカロPが、親御さんがサックス奏者だった影響でジャズのテイストが作る曲によく表れていたこともあって、それを聴いてた私もたまたまそういった曲調に対する興味がまぁまぁあった。
マジでその程度。あっっっさ。水たまりチャプチャプ。

その店に入って~、生演奏とかではないですよ。
でももう音を聴いて「いい音響設備だなぁ」と感じざるをえなかった。
祖父がオーディオマニアだった為そのテの機材に何億つぎ込んだかも知れず、薫陶の受動喫煙に預かっていたわけです。
とはいえまぁ結構な音量。曲もね、もっとハウツーとか教科書的な教養に触れておけばもっと楽しめたかなぁという。それでもあのピアノのジャジーな奏法だったり曲調の軸を通るサックスの音色やその撓みを整えていくパーカッションのリズムが楽しかったは楽しかった

けど

次第に頭痛が止まらなくなった

最近会社用にちょっと値の張る耳栓を買ったのですが、この時ほど活きたタイミングは無かったと思う。
嗚呼、私の聴覚情報受動機関が脆弱過ぎた故の悲劇。
もし再訪する機会があったら耳栓持っていきますわ、アーティストのライブでつけるタイプのあの耳栓を持って。

こんな感じで実りがあるのかないのかよく分からない休日を経、今日も仕事に向かうわけです。
死ねない日々の積み重ねが人間を形作っていくのよ。
楽しいも楽しくないも辛いも辛くないも人生。

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