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母一歳記念日。

1年前の今日、早朝にパチンと何かが破裂して漏れる感覚で目覚めた。
横で眠る夫に声をかけ、嫌な予感がして「血出てない?」と聞いたら、少し出血しているとの返事。

急に怖くなってきて、パニック。
電話しなきゃ…と思い移動するけど漏れる。

タオルケットを持ってきてもらって足の間に挟んでなぜか廊下で震えながら病院へ電話。


着替えて、用意していた荷物を車に積み、シートが汚れないようにして出発。


だんだん明るくなってきた空を見ながらひとり言。
「お母ちゃんが夜中だと怖がるから、明るい時間になるのを待ってくれてたんやね。優しいね。ありがとう。大丈夫やんね。頑張ろうね。大丈夫やで。」


着いてからは色々とあり、結局到着から約5時間後に緊急帝王切開にて誕生。


ちょうど1年前の今頃は、寝ていた。
まだ感覚はなかったかな。寝まくってたな。

水分いつからとっていいか、合図がでなくて、ずっと我慢していた。最初に飲めた水分はうまかった。ストローここで大活躍やったな。

でも、ただひたすら麻酔切れ後の痛みに怯えていた。あと、動けない辛さ。あ、あと発熱。





あの日から、1年。
起きてます。起きて、1年前を思い出しています。

3倍以上に重くなった息子の横で、1年前を思い出しています。




息子よ、1年間よく頑張った。
何も分からない地球でよくここまで大きくなった。

手も足も表情も一気に自分でコントロールできるようになった。

液体状のものから、固形物を食べられるようになった。


これから過ごすどの1年よりもたくさんのことができるようになったこの1年。



サイズ感も全く違う。

アルバムを作っていて(本当は誕生日までに完成したかった…)こんなにぷにぷにしてたっけ?とか、こんなに服ぶかぶかやっけ?とか思っちゃう。
それで手が止まる。



息子よ、本当にありがとう。きみの成長を一番近くで見られて、最高に嬉しい。






そして、私。
母1年目、お疲れ。


入院中は、産後でホルモンバランスが崩れていたこともあってか、ちょっと辛いと感じるときもあった。

まだ母乳がほぼ出なかったので、ミルク中心だったけど、これくらい飲ませようって言われた分をきっちり守ろうとしてた。
でも今考えたら足りなくて泣いているときもあったと思う。

大部屋で、他のお母さんたちは経産婦さんだったから、とてもスムーズにお世話していて(そのように見えた)さらに焦るし落ち込む。


夜中、泣く息子と一緒に廊下をウロウロして、助産師さんにヘルプ言おうかどうしようか、謎に悩んでいたことも今でフフって笑える。


良かった、笑えて。



出産後実家で1か月強お世話になった。
夜間、授乳用のライトはずっとつけっっぱなし。

夜間授乳の後、麦茶をがぶ飲み。
最初の数日は夫も泊ってくれていたので、授乳中にミルクの準備と、麦茶の準備をしてくれていた。

だんだん起きなくなったけど。


5時間連続で初めて寝た時には、「どうしよう。起こして飲ませた方がいいかな・・・」なんて心配したことも、今ではフフって笑える。
でも、当時は真剣。


早朝の授乳時に、窓を開けて朝の澄んだ空気を嗅いで吸い込む。
それがとても気持ちよかった。



実家から家に帰ってから、まだ寝ていることがほとんどの息子と2人きりでの日中。

こわい、ってのが正直な気持ちだった。

私しか何とかできる人がいない、何とかできるのか。
そして、息子と過ごしているんだけど、まだ反応もなく予測できないからそれ自体も怖かった。


笑ったり、喜んだり、会話しているなって思えるようになってから、その怖さが一気になくなった。

家に私は1人じゃない、2人で一緒にいるって思えるようになった。
人と一緒にいるっておもえるようになった。

そのころから、何とかしなきゃって思わなくなった。

一緒に乗り越えよう、みたいなそんな気持ち。



そうやって楽しくなってきた頃、川崎病になった。

入院、検査通院、服薬を経て、夫も含めた3人がチームになった気がした。
頑張って乗り越えた息子のパワー、それをお互いにできることで支えた私たち。さらに信頼関係が深まった気がする。



そして、それ以降私は毎日穏やかに楽しく過ごせるようになった。
ビックリするくらいに。

それまでは、うまくいかないことや、思ったことができないなどでいちいち気持ちがかき乱されていた。
その度、息子とうまく向き合えないことがあったし、夫にも当たり散らした。

これも、育児をする上で仕方のないことって思っていた。


でも、そんなことなかった。
ないならないで、いいに決まってる。


本当に今は毎日楽しいし、息子も穏やかににこやかに過ごしている、気がする。
自分がこんな風に育児できるなんて思っていなかった。




1年間、ありがとう。
やたら「おめでとう」って言われている息子は、きょとんとしていた。

1年目のおめでとうは、母からのありがとう。


明日からも、特に何かが大きく変わるわけではない。でも、やっぱり1年目の今日は特別。
今日まで楽しく過ごせたことにありがとう。
これからも、みんなで大爆笑しながら過ごしましょう。






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