いれいすオリ曲考察「花鳥風月」
いれいすオリ曲考察第六弾は「花鳥風月」です。
前回の月白シリーズの考察の時、「花鳥風月はまた別の話」と考えましたが詳しいことを書いていこうと思います。
花鳥風月と月白シリーズ
上記の記事で「花鳥風月は月白シリーズとは別だと思っている」と言う話をしました。花鳥風月の歌詞の考察に入る前にこちらの私の考えを詳しく書いていこうと思います。
一番の理由は胡蝶之夢のコメント欄でメンバーさんが最後の曲と言っているからです。もし後日譚的なものだとしたら、そういうことは胡蝶之夢ではなく花鳥風月のコメント欄に書くと思います。
ですがこれ以外にも、花鳥風月と月白シリーズが別の物語であると考える理由はあります。
私は月白シリーズのラストだとしたら花鳥風月は明るすぎると感じました。「月白風清」「清風明月」「胡蝶之夢」。この三曲と比べても全体的に明るいように感じます。「曲調が明るい」というか、テンションが違うと言うか。胡蝶之夢の後の話だとするとあまりに明るすぎます。胡蝶之夢であの状態な主人公がこうなるのは難しいと思います。夢に溺れた後だとすると納得もいくのですが、そうなると花鳥風月の「もしも あの日 君を知らないままでいたら 今はこんな辛い気持ちじゃないのかな」に違和感が残ります。どうして夢、理想の世界に浸った後にそんなことを考えるのでしょうか。それに「きっと別々の道に行く これが「正しい」ことで」はどう考えてもおかしいです。女性は病気でこの世を去ります。これが「正しい」だなんて主人公は死んでも思わないはずです。
花鳥風月が二人が出会った直後、月白風清より、清風明月より前の歌だとしたら今より少しはわかるところがありますが、そうだとすると曲を出す順番に違和感があります。
このような理由から、私は花鳥風月と月白シリーズは全く別の話であると考えています。
歌詞
それでは花鳥風月はどんな話なのでしょうか。
簡単に言えば好きな人がいるけれど思いを伝えられない曲。相手の気持ちは一切わからないので両思いなのか片思いなのかもわかりませんが。
「好き」と伝えられないのは月白シリーズの二人と似ていますね。
二番の始めの部分です。主人公は学生で、この曲は卒業式頃の曲じゃないかなと思っています。
「きっと別々の道に行く これが「正しい」ことで」
この歌詞から卒業っぽさを特に感じました。別々の道へ行くことを「正しい」と言える場面はそう多くないと思います。人生の分かれ道のような感じがしますし。そうなると学生の卒業式かなとなりました。
毎日歩いた道を歩くのが二人から一人になるので、主人公は地元に残り、相手は遠くへ行ってしまうという感じでしょうか。
卒業式頃の歌だとするとこの辺りの歌詞にも納得がいきます。
思いを伝えられない、だけど別れは来てしまう。だから「もしも あの日 君を知らないままでいたら 今はこんな辛い気持ちじゃないのかな」
この曲をぱっと聴いた時には失恋とかしたのかなとも思いましたがそんな相手に「いつか」「またね」は言わないな、と思い結局なにも言えずにいるという結論に落ち着きました。
一番サビ部分です。
思いが伝えられないことをよく表している部分です。
ここではまだ「蕾」という表現になっています。蕾が綻ぶ、つまり咲きかけです。ここも卒業式っぽいなと感じたところです。
卒業式は少し先のようです。今はまだ二人で帰っています。
けれど桜が散る頃、卒業式が終わって、入学式が始まったころでしょうか。その頃にはもう気持ちを届けられないことはわかっているようです。
けれど、最後まで結局言えなかった。
「見慣れた景色は真っ白で」は雪のことでしょうか。つまり言えず、冬になってしまったと…
「紡いだ想い 言の葉はまた 空に舞ったまま」なので確実に想いは伝えられていませんね。
月白シリーズのような悲しい雰囲気というより、もどかしい感じが残る歌です。
けれど花鳥風月の二人はまだ生きていますから。チャンスはあります。
最後に
今回は花鳥風月について考察していきました。
もし考察が当たっていたら、時期的にも丁度良いです。卒業式が終わって、そろそろ入学式ですから。
この二人にはちゃんと結ばれて欲しいですね…
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