窓際のトットちゃん
まったく眼中になかった映画『窓際のトットちゃん』
『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』が今年最高か?と思っていたが、『窓際のトットちゃん』が今年は最高だ。
1窓際のトットちゃん
2鬼太郎誕生ゲゲゲの謎
3君たちはどう生きるか
4ナポレオン
の順で今年は好き。
窓際のトットちゃんと鬼太郎誕生ゲゲゲの謎は、反戦映画であり、過去が黄金時代ではないことを示し、間違ったこともたくさんあったと示している。そして戦時下での常識のおかしさは現代社会のおかしさにも繋がる。
特に『窓際のトットちゃん』に関しては高畑勲的である。宮崎駿監督が嫉妬しそうだ。宮崎駿監督は個人主義的、個人から見た世界であるが、『窓際のトットちゃん』も『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』も社会全体を見せている。『平成狸合戦ぽんぽこ』もそうだが、主要人物たちは、時代の大きな力に翻弄され勝ち目がない中、それでも『志は殺せない!』と抗う負け戦である。最期に残るのは後世の者に託す「希望」である。『君たちはどう生きるか』は宮崎駿の人生から若者に「希望」を託す。『窓際のトットちゃん』と『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』は過去の社会の人々そのものを見せて「希望」を託す。
『ナポレオン』に関しては体制側の大きな力の正体を見せられ、あまりの難しさとくだらなさに絶望と同情。
今期の映画は涙腺に迫る!
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